27.SRSエア・バッグに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
(1)側面衝突などにより、サイド・エア・バッグが作動(展開)した場合は、サイド・エア・バッグ上部取り付け座面の変形の有無に関わらず、シート・バック・フレームを新品と交換する必要がある。
(2)ステアリング・コラムなどステアリング系の脱着、調整を行ったときに、ステアリングの回転位置関係が変わった場合は、ケーブル・リールのセンタリングを行い、ひっかかりなどの異常がある場合は、ケーブル・リールの分解やグリースを塗布せずに必ず新品と交換する必要がある。
(3)SRS・ECU内部及び側面衝突センサには、衝撃を感知するセンサが内蔵されており、SRS・ECUのバックアップ電源回路により、イグニション・スイッチOFFでも、3分以内はエア・バッグ及びサイド・エア・バッグが展開する可能性がある。
(4)側面衝突などにより、衝突センサが取り付けられているサイド・シル(外・内側面)に変形が発生した場合、又は、シートに変形が確認された場合は、SRSフロア・ハーネスを新品と交換する必要がある。
解く
(1)側面衝突などにより、サイド・エア・バッグが作動(展開)した場合は、サイド・エア・バッグ上部取り付け座面の変形の有無に関わらず、シート・バック・フレームを新品と交換する必要がある。
衝突により,サイド・エア・バッグが作動(展開)した場合は,サイド・エア・バッグとシート・バック・トリム・カバーを新品に交換すること。また,シート・バック・フレームは,図に示す部位を点検し,外観上明らかに変形が確認できる場合
は交換する。変形が定かでない場合,次の2項目を確認し,異常がある場合は新品に交換する。
1)サイド・フレームの溶接部の異常の有無
2)サイド・エア・バッグ上部取り付け座面の変形の有無:変形が5mm以上(図に示すa寸法24mm以上の場合は異常。

よって(1)は不適切
(2)ステアリング・コラムなどステアリング系の脱着、調整を行ったときに、ステアリングの回転位置関係が変わった場合は、ケーブル・リールのセンタリングを行い、ひっかかりなどの異常がある場合は、ケーブル・リールの分解やグリースを塗布せずに必ず新品と交換する必要がある。
ケーブル・リール
次の作業を行う場合は,ケーブル・リールのセンタリングを行うこと。センタリングを行わないと,ケーブル・リールが断線し,エア・バッグ・システムやホーンなどが機能しなくなり大変危険である。
センタリングが必要となる作業
i)ステアリング・ホイールを取り付けるとき。
ⅱ)ケープル・リールを取り付けるとき。
ⅲ)ステアリング・コラムなどステアリング系の脱着,調整を行ったときに,ステアリングの回転位置関係が変わった場合。
ケーブル・リールは分解やグリース塗布はしないこと。異常がある場合(ひっかかりなど)は,必ず,新品と交換すること。
よって(2)は適切
(3)SRS・ECU内部及び側面衝突センサには、衝撃を感知するセンサが内蔵されており、SRS・ECUのバックアップ電源回路により、イグニション・スイッチOFFでも、3分以内はエア・バッグ及びサイド・エア・バッグが展開する可能性がある。
SRS・ECU及び側面衝突センサ
①イグニション・スイッチON時又はイグニション・スイッチOFF後3分以内にSRS・ECU及び側面衝突センサに衝撃を与えないこと。SRS・ECU内部及び側面衝突センサには,衝撃を感知するセンサが内蔵されており,SRS・ECUのバックアップ電源回路により,イグニション・スイッチOFFでも,3分以内はエア・バッグ及びサイド・エア・バッグが展開する可能性があるためである。
よって(3)は適切
(4)側面衝突などにより、衝突センサが取り付けられているサイド・シル(外・内側面)に変形が発生した場合、又は、シートに変形が確認された場合は、SRSフロア・ハーネスを新品と交換する必要がある。
車両側面に衝撃を受けたとき,衝突センサが取り付けてあるサイド・シル(外・内側面)に変形が発生した場合,又は,シートに変形が確認された場合は,SRSフロア・ハーネスを新品に交換する。
よって(4)は適切
よって答えは(1)