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自動車整備士資格試験を解く

令和8年3月実施2級シャシ問題2:前進4段のロックアップ機構付き電子制御式ATの電子制御装置の構成部品

〔No. 2〕前進4段のロックアップ機構付き電子制御式ATの電子制御装置の構成部品に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

(1)タービン・センサ(入力軸回転センサ)は、インプット・シャフトの回転速度を検出し、その信号をAT・ECUに入力する。

(2)ロックアップ・ソレノイド・バルブがONになると、ロックアップ・ピストンは解除状態となる。

(3)油温センサは、ATFの温度と油圧を検出し、その信号をAT・ECUに入力する。

(4)インヒビタ・スイッチは、セレクト・レバーのPレンジとNレンジのみのシフト位置を検出し、その信号をAT・ECUに入力する。

 

 

解く

(1)タービン・センサ(入力軸回転センサ)は、インプット・シャフトの回転速度を検出し、その信号をAT・ECUに入力する。

適切

タービン・センサ(入力軸回転センサ)

タービン・センサはAT本体に取り付けられ、インプット・シャフトの回転速度を検出するもので、検出した信号をAT・ECUに入力している。

 

(2)ロックアップ・ソレノイド・バルブがONになると、ロックアップ・ピストンは解除状態となる。

不適切

ロックアップ・ソレノイド・バルブ

ロックアップ・ソレノイド・バルブは油圧制御機構に取り付けられ、AT・ECUが出力した信号により、走行状態に応じてロックアップ・コントロール・バルブを制御し、ロックアップの締結及び解除を行う。

 

ロックアップ解除状態

図は、ロックアップ解除状態の油圧回路を示したもので、ロックアップ解除状態ではロックアップ・ソレノイド・バルブがOFFのため、パイロット・プレッシャはそのままロックアップ・コントロール・バルブの右側とロックアップ・コントロール・プラグに掛け、スプリングカと油圧によってロックアップ・コントロール・バルブを左側に移動させている。この状態では、プレッシャ・レギュレータ・バルプで調圧されたトルク・コンバータへの供給圧は、ロックアップ・コントロール・バルブを経由してカバーとロックアップ・ピストンとの間に形成されたA室に掛かり、ロックアップ・ピストンをカバーから引き離した状態にして、B室に入り、トルク・コンバータを作動させたあと、ロックアップ・コントロール・バルブを経由してATFクーラに流れるため、ロックアップ・ピストンは解除状態となる。-

ロックアップ締結状態

ロックアップ解除状態から、ロックアップ・ソレノイド・バルブがONになると、図のようにロックアップ・コントロール・バルブの右側に掛かっていたパイロット・プレッシャがオイル・パンへ流れ、オリフィスにより確保されたパイロット・プレッシャがロックアップ・コントロール・プラグに掛かるので、ロックアップ・コントロール・バルブが右側に移動する。このことにより、トルク・コンバータ内のA室は、ATFがオイル・パンへ流れるため油圧が掛からなくなり、B室のトルク・コンバータへの供給圧により口ックアップ・ピストンはカバーに押し付けられロックアップ締結が完了し、ポンプ・インペラとタービン・ランナは一体で回転するようになる。

 

(3)油温センサは、ATFの温度と油圧を検出し、その信号をAT・ECUに入力する。

不適切

油温センサ

油温センサは、AT本体に取り付けられ、ATFの温度を検出し、その信号をAT・ECUに入力している。

 

(4)インヒビタ・スイッチは、セレクト・レバーのPレンジとNレンジのみのシフト位置を検出し、その信号をAT・ECUに入力する。

不適切

インヒビタ・スイッチ

インヒビタ・スイッチはAT本体に取り付けられ、シフト位置を検出するもので、検出した信号をAT・ECUに入力している。また、インヒビタ・スイッチは、Pレンジ及びNレンジ以外では、スタータ・モータへの通電を遮断する機能も兼ね備えている。

 

よって答えは1