28.スチール・ベルト式無段変速機(CVT)の油圧制御機構に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
(1)プライマリ・バルブは、AT・ECUからの信号によりライン・プレッシャを制御し、スチール・ベルトによるトルクの伝達に必要なライン・プレッシャを発生させている。
(2)ON・OFFソレノイド・バルブは、AT・ECUからの信号により、油圧回路を切り替えるバルブで、OFFのときはフォワード・クラッチ、リバース・ブレーキ側へ、ONのときはトルク・コンバータのロックアップ・クラッチ側に油圧を切り替えている。
(3)マニュアル・バルブは、各セレクト・ポジションに応じて回路を切り替え、クラッチ・プレッシャをフォワード・クラッチ、リバース・ブレーキに配送している。
(4)クラッチ・プレッシャ・バルブは、ライン・プレッシャを減圧してロックアップ制御、クラッチ制御に要する圧力(クラッチ・プレッシャ)を発生させている。
解く
(1)プライマリ・バルブは、AT・ECUからの信号によりライン・プレッシャを制御し、スチール・ベルトによるトルクの伝達に必要なライン・プレッシャを発生させている。
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プライマリ・バルブ |
プライマリ・バルブは, AT ・ ECU からの信号によりプライマリ・プレッシャを制御し,スチール・べルトによる変速を制御している。 |
よって(1)は不適切
(2)ON・OFFソレノイド・バルブは、AT・ECUからの信号により、油圧回路を切り替えるバルブで、OFFのときはフォワード・クラッチ、リバース・ブレーキ側へ、ONのときはトルク・コンバータのロックアップ・クラッチ側に油圧を切り替えている。
参考
ON・OFFソレノイド・バルブ:off

ON・OFFソレノイド・バルブ:on

よって(2)は適切
(3)マニュアル・バルブは、各セレクト・ポジションに応じて回路を切り替え、クラッチ・プレッシャをフォワード・クラッチ、リバース・ブレーキに配送している。

よって(3)は適切
(4)クラッチ・プレッシャ・バルブは、ライン・プレッシャを減圧してロックアップ制御、クラッチ制御に要する圧力(クラッチ・プレッシャ)を発生させている。
よって(4)は適切
よって答えは(1)
参考
コントロール・バルブと役割
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セカンダリ・バルブ |
セカンダリ・バルブは, AT ・ ECU からの信号によりライン・プレッシャを制御し,スチール・ベルトによるトルクの伝達に必要なライン・プレッシャ(セカンダリ・プレッシャ)を発生させる。 |
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プライマリ・バルブ |
プライマリ・バルブは, AT ・ ECU からの信号によりプライマリ・プレッシャを制御し,スチール・べルトによる変速を制御している。 |
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ON ・ OFF ソレノイド・バルブ |
ON ・ OFF ソレノイド・バルブは, AT ・ ECU からの信号により,油圧回路を切り替えるバルブで, OFF のときはフォワード・クラッチ,リバース・ブレーキ側へ, ON のときはトルク・コンバータのロックアップ・クラッチ側に油圧を切り替えている。 |
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デューティ・ソレノイド・バルブ |
デューティ・ソレノイド・バルブは, AT ・ ECU からの信号によりデューティ制御され,スリップ・コントロール・バルブを制御して,フォワード・クラッチ,リバース・ブレーキとロックアップ・クラッチの締結,解放を行っている。 |
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クラッチ・プレッシャ・バルブ |
クラッチ・プレッシャ・バルブは,ライン・プレッシャを減圧してロックアップ制御,クラッチ制御に要する圧力(クラッチ・プレッシャ)を発生させている。 |
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スリップ・コント口ール・バルブ |
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ルブリケーション・バルブ |
潤滑圧が過大になるのを防止している。 |
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スイッチ・バルブ |
ON ・ OFF ソレノイド・バルブからの作動圧により回路を「フォーワード・クラッチ&リバース・ブレーキ制御側」と「ロックアップ制御側」に切り替えている。 |
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マニュアル・バルブ |
各セレクト・ポジションに応じて回路を切り替え,クラッチ・プレッシャをフォワード・クラッチ,リバース・ブレーキに配送している。 |
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リバース・シグナル・バルブ |
各セレクト・ポジションに応じて回路を切り替え,フォワード時とリバース時でクラッチ・プレッシャに差圧を発生させている。 また, P , R レンジでの ON ・ OFF ソレノイド・バルブのフェイルセーフ時のロックアップ誤作動を防止している。 |
