〔No. 27〕振動・騒音に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
(1)振動・騒音分析器で、自動車の振動を定量的に把握する場合は、一般に、分析器を振動計モードにして速度(m/s)の測定を行うことが多い。
(2)自動車の剛体振動の例としては、エキゾースト・パイプの曲げ振動が該当し、弾性振動の例としては、自動車のばね上振動が該当する。
(3)騒音計のマイクロホンから等距離にある二つの同じ警音器を同時に作動させたときの音圧レベルが102 dBの場合、警音器ーつの音圧レベルは96 dBである。
(4)直列4気筒エンジンの上下(ストローク方向)振動は、一般に、往復荷重の不平衡(へいこう)慣性カ(二次成分)によるものであり、全回転域で振幅はほぼ一定となる。
解く
(1)振動・騒音分析器で、自動車の振動を定量的に把握する場合は、一般に、分析器を振動計モードにして速度(m/s)の測定を行うことが多い。
不適切
自動車の振動現象は、ばね上振動のような数Hzの低周波のものから歯車のように数kHzの高周波まで広範囲に含まれているが、その部位の全体域(測定器で設定される周波数帯域)の振動を定量的に把握する場合には、振動計モードにして測定を行う。一般的な測定例としては、整備前の振動量と整備後の振動量の測定を行い、その結果を比較して、その効果を確認したいときなどに用いる。この場合、振動センサは測定部位に極力近い位置にセットする。振動量測定の種類には、加速度、速度、変位があり、それらの測定はそれぞれ表のような目的及び特徴がある。自動車整備の場合には、加速度の測定を用いることが多く、以下、加速度の測定による振動・騒音の分析について説明する。
(2)自動車の剛体振動の例としては、エキゾースト・パイプの曲げ振動が該当し、弾性振動の例としては、自動車のばね上振動が該当する。
不適切

(3)騒音計のマイクロホンから等距離にある二つの同じ警音器を同時に作動させたときの音圧レベルが102 dBの場合、警音器ーつの音圧レベルは96 dBである。
不適切
102-3=99dB

(4)直列4気筒エンジンの上下(ストローク方向)振動は、一般に、往復荷重の不平衡(へいこう)慣性カ(二次成分)によるものであり、全回転域で振幅はほぼ一定となる。
適切
上下振動
エンジンの上下振動は、一般に図のような傾向にある。4気筒の場合、往復荷重の不平衡慣性カ(二次成分)によるものであり、全回転域で振幅はほば一定となる。6気筒の場合、高回転域では回転体のアンバランス(一次成分)による振動が発生する。この場合、振幅は小さい。8気筒の場合には全回転域で往復荷重の不平衡慣性カ(四次成分)によるものであり、小さな振幅でほば一定となる。

よって答えは(4)