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平成16年実施検定1級小型問題17:電子制御式4速ATのセンサ,アクチュエータに関する記述

17

電子制御式4速AT(ATとは,オートマティック・トランスミッションのことをいう。以下同じ。)のセンサ,アクチュエータに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

 

(1)車速センサは,インプット・シャフトの回転速度を検出している。磁気型センサの場合は,車速に応じて,出力波形の振幅も変化するが,信号として用いられるのは周波数である。

(2)油温センサは,サーミスタが使用され,ATF(ATFとは、オートマティック・トランスミッション・フルードのことをいう。以下同じ。)の温度を検出している。この信号は,油圧制御におけるATFの温度による粘性変化の影響を少なくするのに用いられる。

(3)ライン・プレッシャ・ソレノイドは,ON・OFF制御され,電気信号を油圧に変換している。

(4)シフト・ソレノイドは,デューティ制御され,油圧回路を開閉することにより,変速段を制御している。

 

解く

(1)車速センサは,インプット・シャフトの回転速度を検出している。磁気型センサの場合は,車速に応じて.出力波形の振幅も変化するが,信号として用いられるのは周波数である。

不適切

 ATに使用されている周波数信号センサには,磁気素子や光学素子の半導体を用いたセンサが用いられ,インプット・シャフトやアウトプット・シャフトなどの回転数,回転角度,速度及びタイミングの検出に利用されている。

(2)油温センサは,サーミスタが使用され,ATF(ATFとは、オートマティック・トランスミッション・フルードのことをいう。以下同じ。)の温度を検出している。この信号は,油圧制御におけるATFの温度による粘性変化の影響を少なくするのに用いられる。

適切

 

(3)ライン・プレッシャ・ソレノイドは,ON・OFF制御され,電気信号を油圧に変換している。

不適切

リニア駆動アクチュエータ

ATに使用されているリニア駆動アクチュエータには,リニア・ソレノイド・バルブ,ステッピング・モータなどがあり,これらのアクチュエータを使い油圧の連続変化を作り出すことで,エンジンからの駆動力をスムーズに伝達してる。

ATのリニア駆動アクチュエータに使用される主なものは,ライン・プレッシャ・ソレノイド・バルブ,ロックアップ・ソレノイド・バルブなどがある。

(イ)リニア・ソレノイド・バルブ

リニア・ソレノイド・バルブの駆動方法は,パルス・ワイズ・モジュレーション(パルス幅変調:以下,PWMという。)を利用してデューティ比駆動するもので,コイルの磁力線の変化(磁力線の増減)により,プランジャを吸引し,プランジャに連結したアームやロッドの機構を介して駆動を行う。これらの駆動制御では,リニア・ソレノイド・バルブ単独で駆動させるものと,制御精度を上げるために油圧センサやインプット・シャフト,アウトプット・シャフトの回転速度変動,ロックアップ・ソレノイド・バルブの状態などを検出するフィードバック・センサと組み合わせてを行うものがある。また,駆動回路は,駆動回路のTrでPWM信号を作るプラス駆動回路及びマイナス駆動回路のものと,駆動回路にアクチュエータのコイルの駆動電圧の断続を行うTrとPWM信号を作るTrをもたせたプラス・マイナス駆動回路がある。

 

(4)シフト・ソレノイドは,デューティ制御され,油圧回路を開閉することにより,変速段を制御している。

不適切

スイッチング駆動アクチュエータ

(イ)プランジャ式ソレノイド・バルブ(プラス駆動回路・マイナス駆動回路)

スイッチング駆動アクチュエータで利用されるソレノイド・バルブは,プランジャを吸引駆動し,プランジャに連結されたアーム及びロッドを介して機械機構の固定及び解除を行ったり,また,液体の制御には,プランジャの開閉で行われ,一回の開又は閉の駆動でいずれも100%駆動が行われる。

ATのスイッチング駆動アクチュエータに使用される主なものは,シフト・ソレノイド・バルブ,オーバラン・クラッチ・ソレノイド・バルブなどがある。

 

 

よって答えは2