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前進4段のロックアップ機構付き電子制御式ATの保守に係る点検・整備に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1) シフト・ロック機構の点検は,セレクト・レバーがPレンジ以外では,イグニション(キー)・スイッチがハンドル・ロック位置に回せないことを確認する。
(2) ATFの状態の点検は,ATFが劣化していないことを色又は匂いなどで確認する。
(3) ストール回転速度の点検は,各レンジにおけるエンジンの最高回転速度を測定し,トルク・コンバータ,変速機構及びエンジンなどの総合性能を調べるために行う。
(4) インヒビタ・スイッチの点検は,セレクト・レバーがP又はNレンジのみでスタータ・モータが回転し,Rレンジのみバックアップ・ランプが点灯することを確認する。
解く
(1) シフト・ロック機構の点検は,セレクト・レバーがPレンジ以外では,イグニション(キー)・スイッチがハンドル・ロック位置に回せないことを確認する。
不適切
◎シフト・ロック機構
i )セレクト・レバーがPレンジにあることを確認する
ⅱ )スタート・スイッチをONにする。
ⅲ)ブレーキ・ペダルを踏まずにセレクト・レバーを操作したとき、Pレンジから他のレンジに操作できないことを点検する。
iv)ブレーキ・ペダルを踏み込んだ状態でセレクト・レバーを操作したとき、Pレンジ以外に操作できることを点検する。
◎キー・インタロック機構
i )セレクト・レバーがPレンジ以外では、スタート・スイッチ(イグニション(キー)・スイッチ)がハンドル・ロック位置に回せないことを点検する。
ⅱ)上記の状態からセレクト・レバーをPレンジに操作したとき、スタート・スイッチ(イグニション(キー)・スイッチ)がハンドル・ロック位置に回せることを点検する。
(2) ATFの状態の点検は,ATFが劣化していないことを色又は匂いなどで確認する。
適切
ATFの状態の点検は、ATFが劣化していないことを色又は匂いなどで確認する。
(3) ストール回転速度の点検は,各レンジにおけるエンジンの最高回転速度を測定し,トルク・コンバータ,変速機構及びエンジンなどの総合性能を調べるために行う。
適切
◎ストール回転速度の点検
この点検は、各レンジにおけるエンジンの最高回転速度を測定し、トルク・コンバータ、変速機構及びエンジンなどの総合性能を調べるために行うものである。
点検方法は、自動車の前後輪に輪止めをし、シフト位置がPレンジでパーキング・ブレーキが確実に作動していることを確認する。エンジンを始動し、D、2、1及びRの各レンジに操作し、ブレーキ・ペダルを踏んだまま、アクセル・ペダルを全開にしたときのエンジン回転速度を測定する。
なお、点検は5秒以下の短時間で行う。
この場合、エンジン回転速度が各レンジとも等しく、かつ、基準値内にあれば正常であるが、正常でない場合は次のようなことが考えられる。
・各レンジでの回転速度は等しいが、全体的に低い場合には、エンジンの出力不足、ステータのワンウェイ・クラッチ作動不良(滑り)など。
・特定のレンジのみが規定回転速度より高い場合には、プラネタリ・ギヤ・ユニットの中の該当するクラッチ、ブレーキ及びブレーキ・バンドなどの滑り、同系統のATF漏れなど。
・全てのレンジで規定回転速度より高い場合には、オイル・ポンプの不良やATFの不足による、ライン・プレッシャの低下など。
(4) インヒビタ・スイッチの点検は,セレクト・レバーがP又はNレンジのみでスタータ・モータが回転し,Rレンジのみバックアップ・ランプが点灯することを確認する。
適切
◎インヒビタ・スイッチの点検
セレクト ・ レバーがP又はNレンジのみでスタータ・モータが回転し、Rレンジのみバックアップ・ランプが点灯することを確認する。不具合のある場合は、図のインヒビタ・スイ ッチの位置調整を行う 。

よって答えは(1)