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パラレル・シリーズ・ハイブリッド・システムを用いたハイブリッド車のインバータ:令和3年3月実施1級小型問題7

自動車整備士資格の勉強始めました

 

パラレル・シリーズ・ハイブリッド・システムを用いたハイブリッド車のインバータに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)エンジン始動時には,HVッテリの直流をジェネレータ用のリッジ回路で三相交流に変換してジェネレータを駆動することで,ンジンを回すスタータの役割をさせている。

 

(2)インバータは,ハイプリッド(モータ)ECUに対して,電流制御に必要な出力電流値などの信号を送信しており,モータやジェネレータとともに,ンジンとは別の専用ラジエータの冷却水経路により冷却されている。

 

(3)Nレンジでは,インータのパワートランジスタをすべてOFFにして,モータとジェネレータの作動を強制的に停止させている。この状態では,ンジンが回転していても,ジェネレータは空回りして発電していないため,HVッテリに充電は行われない。

 

(4)モータ用のプリッジ回路では,モータ駆動時にHVバッテリの直流を三相交流に変化させるとともに,モータの電流制御や交流周波数制御を行い,発生トルクと回転速度を変化させている。減速時などの回生発電時には,回転抵抗によりモータに発生する直流をホルテージ・レギュレータで調整してHVッテリに充電している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解く

 

(4)モータ用のプリッジ回路では,モータ駆動時にHVバッテリの直流を三相交流に変化させるとともに,モータの電流制御や交流周波数制御を行い,発生トルクと回転速度を変化させている。減速時などの回生発電時には,回転抵抗によりモータに発生する直流をホルテージ・レギュレータで調整してHVッテリに充電している。

不適切

(4)モータ用のプリッジ回路では,モータ駆動時にHVバッテリの直流を三相交流に変化させるとともに,モータの電流制御や交流周波数制御を行い,発生トルクと回転速度を変化させている。減速時などの回生発電時には,回転抵抗によりモータに発生する三相交流を6 個のダイオードによって,三相全波整流を行って HV バッテリに充電している。

 

よって答えは 4

インバータ

 

インバータ(注参照)は, HV バッテリの直流電流とモータやジェネレータの交流電流の変換を行う変換装置であり,図に示すように,モータ用,ジェネレータ用それぞれ 6 個のパワー・トランジスタで構成される三相ブリッジ回路で電流を変換している。

(注)インバータ とは逆用回転変流機のことで,回転変流機を使用して直流電力を交流電力に変換する装置をいう。

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ブリッジ回路のパワー・トランジスタは,ハイブリッド(モータ) ECU から制御回路を通して駆動される。

モータ用のブリッジ回路では,モータを駆動させるときには, HV バッテリの直流を三相交流に変化させると共に,モータの電流制御や交流周波数制御を行って,モータの発生トルクと回転速度を変化させており,また,減速時などの回生発電時には,6 個のダイオードによって,三相全波整流を行って HV バッテリに充電している。

ジェネレータ用のブリッジ回路では,HV バッテリに充電するときやモータに電力を供給するときには,エンジンによりジェネレータを回して発生した三相交流を6個のダイオードで全波整流を行っており,また,エンジン始動時には,HV バッテリの直流を三相交流に変換させてジェネレータを駆動してエンジンを回し,スタータの役割をさせている。

インバータはハイブリッド(モータ)ECU に対し,電流制御に必要な出力電流値などの信号を送っている。

インバータは,モータやジェネレータと共に,エンジンとは別の専用ラジエータによる冷却水経路により冷却されている。

前輪とモータは,ギヤとチェーンを介して常時機械的につながっている方式のため,駆動力の遮断手段として, N レンジのときは,インバータのパワー・トランジスタをすべて OFF にして,モータとジェネレータの作動を強制的に停止させている。これをシャット・ダウンといい,車軸での駆動力はゼロになる。この状態では,エンジンが回転していても,ジェネレータは空回りして発電しないため,バッテリに充電は行われない。