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平成16年実施検定1級小型問題34:ダイアグノーシス・コードを持ち,ABS警告灯が点灯している場合の故障診断に関する記述

34

ダイアグノーシス・コードを持ち,ABS警告灯が点灯している場合の故障診断に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

 

(1)ダイアグノーシス・コードがパルサ診断に関する表示をした場合,ダイアグノーシス・コードを消去させた後,車速10km/h以上で走行して再現テストを実施し,ABS警告灯が点灯して当該ダイアグノーシス・コードが確認できたときは,該当した車輪速センサのパルサ歯欠け点検を実施する。

(2)ダイアグノーシス・コードがソレノイド診断に関する表示をした場合,イグニション・スイッチをOFFからONにして,警告灯が消灯しないときは,ソレノイドと信号線の断線・短絡点検を実施する。

(3)ダイアグノーシス・コードがモータ・ロック診断に関する表示をした場合,ダイアグノーシス・コードを消去させた後,車速10km/h以上で走行して再現テストを実施し,ABS警告灯が点灯して当該ダイアグノーシス・コードが確認できたときは,ポンプ・モータ・リレーを交換する。

(4)ダイアグノーシス・コードがモータON故障診断に関する表示をした場合,イグニション・スイッチがOFFの状態でも,ポンプ・モータが作動しているときは,モータ(モジュレータ・アッセンブリ)を交換する。

 

解く

 

(1)ダイアグノーシス・コードがパルサ診断に関する表示をした場合,ダイアグノーシス・コードを消去させた後,車速10km/h以上で走行して再現テストを実施し,ABS警告灯が点灯して当該ダイアグノーシス・コードが確認できたときは,該当した車輪速センサのパルサ歯欠け点検を実施する。

不適切

ダイアグノーシス・コード表示:21~24

車輪速センサ信号が一定車速以上のときに,パルサ歯欠け診断を実施している。

ダイアグノーシス・コードを消去した後,車速30km/h以上で走行して再現テストを実施する。ABS警告灯が点灯し,ダイアグノーシス・コード21~24を確認できた場合は,ダイアグノーシス・コードに該当した車輪速センサのパルサの歯欠け点検を実施する。

・点灯しない場合は,一時的な信号消失などの異常があったと考えられる。

 

(2)ダイアグノーシス・コードがソレノイド診断に関する表示をした場合,イグニション・スイッチをOFFからONにして,警告灯が消灯しないときは,ソレノイドと信号線の断線・短絡点検を実施する。

適切

ダイアグノーシス・コード表示:31~38

ソレノイドを診断しており,初期診断及び最速車輪が10km/hのとき,各モジュレータ・バルブの自己ソレノイド・コイル・チェック出力とモジュレータ・バルブ作動の不一致やモジュレータ・バルブの異常作動を検出している。(検出するとフェイルセーフ・リレーをOFFする。)

イグニション・スイッチをOFFからONにして,警告灯が消灯しない場合は,ダイアグノーシス・コードに該当するモジュレータ・バルブの信号線の断線,短絡点検を点検する。

・点灯しない場合は,断線,短絡などの一時的な異常があったと考えられる。

 

(3)ダイアグノーシス・コードがモータ・ロック診断に関する表示をした場合,ダイアグノーシス・コードを消去させた後,車速10km/h以上で走行して再現テストを実施し,ABS警告灯が点灯して当該ダイアグノーシス・コードが確認できたときは,ポンプ・モータ・リレーを交換する。

不適切

ダイアグノーシス・コード表示:51

モータ・ロックを診断しており,イグニション・スイッチON後の発進時,モータを駆動させたときのモータ・ロックを検出している。

ダイアグノーシス・コードを消去した後,車速10km/h以上で走行して再現テストを実施する。ABS警告灯が点灯し,ダイアグノーシス・コード51を確認できた場合は,モータ(モジュレータ・ユニット)を交換する。

・点灯しない場合は,一時的な異常があったと考えられる。

 

(4)ダイアグノーシス・コードがモータON故障診断に関する表示をした場合,イグニション・スイッチがOFFの状態でも,ポンプ・モータが作動しているときは,モータ(モジュレータ・アッセンブリ)を交換する。

不適切

ダイアグノーシス・コード表示:53

モータON故障を診断しており,ポンプ・モータ・リレーOFF時のMCK電圧が6V以上のときに警告灯を点灯させる。

ABS警告灯が消灯せず,ダイアグノーシス・コードが53の表示をすることを確認する。

イグニション・スイッチがOFFの状態でも,ポンプ・モータが作動している場合は,ポンプ・モータ・リレーを交換する。

よって答えは2