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ABSの一過性の異常(過去故障)時に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)ABS警告灯は,ECUがシステムの異常を検出して点灯するが,IG電源の電圧診断は正常に戻ると自動的に消灯する。
(2)ABS警告灯は,システムが正常に戻っても,IG電源の電圧診断以外はイグニション・スイツチをOFFにするまで消灯しない。
(3)ABS警告灯は,システムが正常に戻り,イグニション・スイッチOFF後イグニション・スイッチをONにして再走行するとソレノイド診断,ホイール・ロック診断は信号が正常であれば消灯する。
(4)ABS警告灯は,システムが正常に戻り,イグニション・スイッチOFF後イグニション・スイッチをONにしてもIG電源の電圧診断以外は消灯しない。
解く
(1)ABS警告灯は,ECUがシステムの異常を検出して点灯するが,IG電源の電圧診断は正常に戻ると自動的に消灯する。
(2)ABS警告灯は,システムが正常に戻っても,IG電源の電圧診断以外はイグニション・スイツチをOFFにするまで消灯しない。
(3)ABS警告灯は,システムが正常に戻り,イグニション・スイッチOFF後イグニション・スイッチをONにして再走行するとソレノイド診断,ホイール・ロック診断は信号が正常であれば消灯する。
(4)ABS警告灯は,システムが正常に戻り,イグニション・スイッチOFF後イグニション・スイッチをONにしてもIG電源の電圧診断以外は消灯しない。
よって答えは(3,4)
一過性の異常時
ABS警告灯は,ECUがシステムの異常を検出して点灯するが,正常に戻ると自動的に消灯する場合がある。ダイアグノーシス・コードの61,62(IG2の電圧診断)は,正常に戻ると消灯する。
ABS警告灯は,システムが正常に戻っても,イグニション・スイッチをOFFにするまで消灯しない場合がある。上記のほかは,イグニション・スイッチをOFFするまで消灯しない。
ABS警告灯は,システムが正常に戻り,再度,イグニション・スイッチをONにしても消灯せず,再走行すると消灯することがある。ダイアグノーシス・コードの12,14,16,18,21,22,23,24,52,53(車輪速センサ信号異常,パルサ診断,モータ診断)は,イグニション・スイッチをOFF→ONさせて再走行したとき,信号が正常であれば警告灯が消灯する。