自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

平成23年3月実施1級小型問題40:振動・騒音に関する故障診断

振動・騒音に関する故障診断の対処方法として,不適切なものは次のうちどれか。

(1)後輪駆動(FR車)の5速MT車で4速(直結),エンジン回転速度3000min-1で走行中に100Hzの車体振動が発生したため,プロペラ・シャフトのジョイント角を点検した。

(2)高速道路を走行中,100km/hでステアリング・ホイールの回転方向にほぼ一定レベルの周波数13.6Hzの振動が発生したため,タイヤ(直径65cm)のアンバランス点検を行った。

(3)後輪駆動(FR車)の5速MT車において,中高速時に全てのシフト・ポジションで「クー」という高く澄んだ音が発生したので,ディファレンシャル・ギヤ(ファイナル・ギヤ)のうなり音と判断し,ディファレンシャル・ギヤ(ファイナル・ギヤ)を点検した。

(4)4サイクル4気筒エンジンで,Dレンジのアイドル回転(700min-1)時に,ステアリング・ホイール及びシートに振動が発生し,周波数が10Hzだったためエンジンのトルク変動と診断し,エンジン・マウンティングを点検した。

 

解く

(1)後輪駆動(FR車)の5速MT車で4速(直結),エンジン回転速度3000min-1で走行中に100Hzの車体振動が発生したため,プロペラ・シャフトのジョイント角を点検した。

適切

3000÷60×2100

 

(2)高速道路を走行中,100km/hでステアリング・ホイールの回転方向にほぼ一定レベルの周波数13.6Hzの振動が発生したため,タイヤ(直径65cm)のアンバランス点検を行った。

適切

100÷3.6÷(0.65×3.14)=1.3609・・・

 

(3)後輪駆動(FR車)の5速MT車において,中高速時に全てのシフト・ポジションで「クー」という高く澄んだ音が発生したので,ディファレンシャル・ギヤ(ファイナル・ギヤ)のうなり音と判断し,ディファレンシャル・ギヤ(ファイナル・ギヤ)を点検した。

適切

ファイナル・ギヤのうなり音

のように“クー”という高く澄んだ音が聴こえる。(特定の振動周波数でピークになる。)

 

FF 車では前席から, FR 車では主に後席より聴こえる。

振動周波数は, 400~1500Hz くらいである。

発生車速は,シフト位置には関係なく, 40~50km/h 以上の中高速で,加速,減速,あるいは,一定速,いずれかの場合に発生する。

例えば,加速で発生した場合には,アクセル・ペダルを離すと音が消えるが,減速の場合はこの逆となる。

 

(4)4サイクル4気筒エンジンで,Dレンジのアイドル回転(700min-1)時に,ステアリング・ホイール及びシートに振動が発生し,周波数が10Hzだったためエンジンのトルク変動と診断し,エンジン・マウンティングを点検した。

不適切

エンジンのトルク変動:700÷60×223.333・・・

 

よって答えは 4