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自動車整備士資格試験を解く

平成20年3月実施1級小型問題40:振動・騒音に関する故障診断

40

振動・騒音に関する故障診断の対処方法として,適切なものは次のうちどれか。

 

(1)4気筒エンジンで,Dレンジのアイドル回転(900min-1)時に,ステアリング・ホイール及びシートに振動が発生し,周波数が13Hzだったためエンジンのトルク変動と診断し,エンジン・マウンティングを点検した。

(2)特定のエンジン回転速度で一定回転速度の電動ファンの回転時のみ「ウォーン,ウォーン」という波を打つ感じの音が発生したので,電動ファンのアンバランスとエンジンのトルク変動により発生するビート音と診断し,電動ファンを点検した。

(3)高速道路を走行中,100km/hでステアリング・ホイールの回転方向にほぼ一定レベルの周波数33Hzの振動が発生したため,タイヤ(直径60cm)のアンバランス点検を行った。

(4)後輪駆動(FR車)の5速MT車で4速(直結),エンジン回転速度3000min-1で走行中に103Hzの車体振動が発生したため,プロペラシャフトのアンバランスの点検をした。

 

解く

 

(1)4気筒エンジンで,Dレンジのアイドル回転(900min-1)時に,ステアリング・ホイール及びシートに振動が発生し,周波数が13Hzだったためエンジンのトルク変動と診断し,エンジン・マウンティングを点検した。

不適切

900min-1時の4気筒エンジンのトルク変動の周波数

900÷60×230Hz

13Hzなら15Hzの方が近いのでアンバランス点検

 

(2)特定のエンジン回転速度で一定回転速度の電動ファンの回転時のみ「ウォーン,ウォーン」という波を打つ感じの音が発生したので,電動ファンのアンバランスとエンジンのトルク変動により発生するビート音と診断し,電動ファンを点検した。

適切

発生の仕組み(ビート音)

①電動ファンの羽にアンバランスがある場合

エンジン回転速度が,ある回転速度になったとき,ェンジンのトルク変動による振動と電動ファンのアンバランスによる振動でビート音が発生する。

 

(3)高速道路を走行中,100km/hでステアリング・ホイールの回転方向にほぼ一定レベルの周波数33Hzの振動が発生したため,タイヤ(直径60cm)のアンバランス点検を行った。

不適切

100÷3.6÷(0.6×3.14)=14.74Hz→アンバランス点検

周波数33Hz→トルク変動点検

 

(4)後輪駆動(FR車)の5速MT車で4速(直結),エンジン回転速度3000min-1で走行中に103Hzの車体振動が発生したため,プロペラシャフトのアンバランスの点検をした。

不適切

3000÷6050

103÷50≒2

トルク変動点検→プロペラシャフトのジョイント部の点検

 

 

よって答えは2