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自動車整備士資格試験を解く

平成20年3月実施1級小型問題41:オゾン層に関する記述

41

オゾン層に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)オゾン層は,地上から約20~40km上空の成層圏に存在する。

(2)大気中に放出されたCFC12などの特定フロンは,ほとんどが分解されて成層圏に達しない。

(3)成層圏に達した特定フロンは,紫外線を浴びて塩素原子を放出し,この塩素原子が分解触媒となってオゾン層を破壊する反応が起こる。

(4)オゾン層が破壊されることにより有害な紫外線が増加し,人体や生物へ悪影響を及ぼす。

 

解く

 

(1)オゾン層は,地上から約20~40km上空の成層圏に存在する。

適切

(2)大気中に放出されたCFC12などの特定フロンは,ほとんどが分解されて成層圏に達しない。

不適切

(3)成層圏に達した特定フロンは,紫外線を浴びて塩素原子を放出し,この塩素原子が分解触媒となってオゾン層を破壊する反応が起こる。

適切

(4)オゾン層が破壊されることにより有害な紫外線が増加し,人体や生物へ悪影響を及ぼす。

適切

 

よって答えは2

 

カー・エアコン用特定フロン(CFC12)

環境への影響

地球を取り巻く大気中のオゾンの大部分は,地上から約20~40km上空の成層圏に存在し,オゾン層と呼ばれている。オゾン層は,太陽光に含まれる有害な紫外線の大部分を吸収して,生物を保護するフィルタの役割を果たしている。

ところが,カー・エアコンに使用されているCFC12等の特定フロンは,図のように大気中に放出されると対流圏では,ほとんどが分解されすに成層圏にまで達し,そこで太陽光の強い紫外線を浴びて塩素原子を放出し,この塩素原子が分解触媒となってオゾンを破壊する反応が連鎖的に起こる。

地球的規模でみた場合,熱帯域を除き長期的,全地球的にオゾン層の減少傾向が続いている。特に顕著なのは南極上空のオゾン層の減少で,オゾン層が著しく減少する現象をオゾン・ホールといい,1970年代の終わりごろから観測されるようになった。また,このオゾン・ホールは,近年,南極大陸の面積をはるかに上回るほど,大規模化が進んでいる。