自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

平成22年3月実施1級小型問題41:自動車にかかわる環境問題と環境保全への取り組みに関する記述

自動車にかかわる環境問題と環境保全への取り組みに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)化石燃料の燃焼によって発生する物質の中で,特にNOx,PM,光化学オキシダント等は大都市を中心に大気汚染の原因となって呼吸器障害等の原因となるため,排出ガスの浄化,工場排煙のクリーン化等が行われている。

 

(2)アスベストは,強じんで耐久性に優れることから,車ではブレーキ,クラッチの摩擦材に使われてきたが,この粉じんを吸い込むと健康を害することから,自動車へのアスベスト材の使用撤廃が検討されている。

 

(3)カー・エアコンに使用されているCFC12等のフロンが大気放出されると,成層圏オゾン層が破壊されて有害な紫外線の増加による皮膚ガンの増加等が懸念されるため,使用済自動車解体時等のフロン大気放出の抑止(回収,破壊)等が行われている。

 

(4)自動車による騒音は,エンジン,排気騒音とも格段に低減されてきているが,更なる低減の努力が求められているため,エンジン本体の改良,エンジン・ルームの遮へい,マフラの改良,タイヤ構造の改良等が行われている。

 

解く

(1)化石燃料の燃焼によって発生する物質の中で,特にNOx,PM,光化学オキシダント等は大都市を中心に大気汚染の原因となって呼吸器障害等の原因となるため,排出ガスの浄化,工場排煙のクリーン化等が行われている。

適切

(2)アスベストは,強じんで耐久性に優れることから,車ではブレーキ,クラッチの摩擦材に使われてきたが,この粉じんを吸い込むと健康を害することから,自動車へのアスベスト材の使用撤廃が検討されている。

不適切 使用撤廃されている

(3)カー・エアコンに使用されているCFC12等のフロンが大気放出されると,成層圏オゾン層が破壊されて有害な紫外線の増加による皮膚ガンの増加等が懸念されるため,使用済自動車解体時等のフロン大気放出の抑止(回収,破壊)等が行われている。

適切

(4)自動車による騒音は,エンジン,排気騒音とも格段に低減されてきているが,更なる低減の努力が求められているため,エンジン本体の改良,エンジン・ルームの遮へい,マフラの改良,タイヤ構造の改良等が行われている。

適切

よって答えは2

環境保全への取り組み

 

環境問題

環境物質

取り組み内容

地球的問題

オゾン層の破壊

特定フロン(CFC12

使用済み自動車解体時,カー・エアコン修理時のフロン大気放出の抑止(回収,破壊)等

地球的問題

地球温暖化

CO2

燃料消費率の向上,クリーン・エネルギ車開発,エコ・ドライブの励行等

地球的問題

地球温暖化

代替フロンHFC134a)

使用済み自動車解体時,カー・エアコン修理時のフロン大気放出の抑止(回収,破壊)等

局地的問題

廃棄物

産業廃棄物

使用済み自動車

リサイクルの推進,リサイクルしやすい車の開発,廃棄物の量の削減等

局地的問題

大気汚染

排出ガス,焼却炉排煙等

排出ガスの浄化,工場排煙のクリーン化等

局地的問題

水質汚濁

工場排水等

オイル類,エンジン冷却水等の回収処理,工場排水浄化槽の設置等

局地的問題

粉塵

ディーゼル黒煙

アスベスト粉塵等

ディーゼル排出ガスの浄化,アスベスト材の使用撤廃等

局地的問題

騒音・振動

エンジン振動・騒音,排気騒音

タイヤ騒音等

エンジン本体の改良,エンジンルームの遮蔽,マフラの改良,タイヤ構造の改良等

 

環境問題

項目

環境問題

発生状況

地球規模の環境問題

地球温暖化

気象庁温室効果予測検討部会では,今後100年間に世界の平均気温が2℃(低く見て1.5℃,高ければ6℃)上昇する可能性があると指摘している。

 

オゾン層の破壊

カー・エアコンに使用されているCFC12等のフロンが大気放出されることにより,成層圏にあるオゾン層が破壊され,有害な紫外線が増加し,皮膚ガンの増加等が懸念されている。

広域的な環境問題

酸性雨

ph4という強酸性雨が降るヨーロッパ,北アメリカの被害は特にひどく,森林の立ち枯れ,湖沼の生物への影響や,自動車の塗面を侵す等の問題が生じている。

局地的な環境問題

廃棄物公害

産業活動に伴う各種廃棄物や,使用済自動車を廃棄する際,廃棄物に含まれる有害物質等による土壌の汚濁や,水資源の汚濁等が問題になっている。

 

大気汚染

化石燃料の燃焼によって発生する物質の中で,特にNOx,PM(粒子状物質),光化学オキシダント等は,大都市を中心に大気汚染の原因になっており,呼吸器障害等の原因となっている。

 

粉じん公害

アスベストは,強じんで耐久性に優れることから,車ではブレーキ,クラッチの摩擦材に使われてきた。この粉じんを吸い込むと健康を害することから,現在は全廃されている。

 

感覚公害

自動車による騒音は,工ンジン,排気騒音とも格段に低減されてきているが,更なる低減の努力が求められている。また,生産工場からの騒音や臭気についても同様といえる。