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令和5年10月実施2級ジーゼル問題16:前進4段のロックアップ機構付き電子制御式AT に用いられる部品

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前進4段のロックアップ機構付き電子制御式AT に用いられる部品に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

 

(1) ロックアップ・ピストンは,スプラインによってトルク・コンバータ内のステータのハブにかん合している。

(2) ロックアップ・ピストンには,エンジンからのトルク変動を吸収,緩和するダンパ・スプリングが組み込まれている。

(3) タービン・センサはAT本体に取り付けられ,アウトプット・シャフトの回転速度を検出し,その信号をECUに入力している。

(4) 車速センサはAT本体に取り付けられ,インプット・シャフトの回転速度を検出し,その信号をECUに入力している。

 

解く

(1) ロックアップ・ピストンは,スプラインによってトルク・コンバータ内のステータのハブにかん合している。

不適切

ロックアップ機構

’トルク・コンバータは、ATFを介して動力を伝え、滑りによるトルク増大機能及び自動クラッチ機能を備えているが、クラッチ機能、トルク増大機能を必要としない作動域(滑りが少ない作動域)では、滑りによる伝達効率が低下するため、ポンプ・インペラとタービン・ランナを機械的に連結して直接動力を伝達するロックアップ機構を設けている。

図は、ロックアップ機構を示したもので、タービン・ランナのハブにスプラインかん合されたロックアップ・ピストンがトルク・コンバータのカバーに圧着されることで、カバー(エンジン)の回転をタービン・ランナ(インプット・シャフト)に直接伝えている。また、ロックアップ・ピストンには、エンジンからのトルク変動を吸収、緩和するダンパ・スプリングが組み込まれている。

(2) ロックアップ・ピストンには,エンジンからのトルク変動を吸収,緩和するダンパ・スプリングが組み込まれている。

適切

 

(3) タービン・センサはAT本体に取り付けられ,アウトプット・シャフトの回転速度を検出し,その信号をECUに入力している。

不適切

タービン・センサ(入力軸回転センサ)

タービン・センサはAT本体に取り付けられ、インプット・シャフトの回転速度を検出するもので、検出した信号をAT・ECUに入力している。

 

(4) 車速センサはAT本体に取り付けられ,インプット・シャフトの回転速度を検出し,その信号をECUに入力している。

不適切

車速センサ(出力軸回転センサ)

車速センサはAT本体に取り付けられ、アウトプット・シャフトの回転速度を検出するもので、検出した信号をAT・ECUに入力している。

 

 

よって答えは2