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エンジンの電子制御装置の電源回路の点検に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
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(1)クランキング時におけるバッテリ電圧は,エンジンECU,センサ及びアクチュエータを作動させるため9V以上あり,また,スタータ・モータの回転速度も適正でなければならない。 |
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(2)安定化電源電圧が不安定になる原因は,バッテリ電源からの電力供給量の不足,エンジンECU内の電源回路の異常などがある。 |
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(3)安定化電源端子部の電圧がイグニション・スイッチをONにしたとき5V-0.25V未満の場合,センサ及びアクチュエータ回路の端子をすべて外して,許容範囲5V±0.25Vに回復すれば,センサ又はアクチュエータ回路の不良が考えられる。 |
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(4)エンジンECUのアース電圧を測定する場合は,該当するセンサ及びアクチュエータが作動している状態で測定を行ってはならない。 |
解く
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(1)クランキング時におけるバッテリ電圧は,エンジンECU,センサ及びアクチュエータを作動させるため9V以上あり,また,スタータ・モータの回転速度も適正でなければならない。 適切 |
12V電源がクランキング時の負荷に適切に対応している
①クランキング時にV1が9V以上であること。
②オシロスコープでクランキング時の経過的な⑩電圧を確認し,常にV1に9V以上の電圧値が確保されていること。
・上記の電源系統の点検を行った結果,規定値から外れる場合は,バッテリの劣化のほか,配線の導体抵抗,接続部の接触抵抗などの不具合により,その回路を流れる電流量に応じた電圧降下で電力の損失が発生し,ECU,アクチュエータへの電力供給量が不足することが推測できるので,不具合箇所の整備が必要となる。

(2)安定化電源電圧が不安定になる原因は,バッテリ電源からの電力供給量の不足,エンジンECU内の電源回路の異常などがある。
適切
・ECU内5V安定化電源が不安定になる場合は,12V電源からの電力供給量不足,又はECU内5V安定化電源回路の異常が推測できる。

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(3)安定化電源端子部の電圧がイグニション・スイッチをONにしたとき5V-0.25V未満の場合,センサ及びアクチュエータ回路の端子をすべて外して,許容範囲5V±0.25Vに回復すれば,センサ又はアクチュエータ回路の不良が考えられる。 適切 |
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・5V安定化電源回路系統に短絡が発生すると,V1には基準値(5V±025V)の電圧が発生しない。 この場合は,5V安定化電源の電源線端子をECUから切り離し,ECU側の5V安定化電源端子に基準値(5V±0.25V)の電圧が発生すれば,センサ及びセンサの電源線の異常が推測でき,逆にECU側に基準値(5V±0.25V)の電圧がなければECUの異常が推測できる。 |

(4)エンジンECUのアース電圧を測定する場合は,該当するセンサ及びアクチュエータが作動している状態で測定を行ってはならない。
不適切
電源回路の点検
電源系統の点検において,規定値から外れる電圧差が発生していると予測される回路上の接続部及び配線間を確認すること。
回路の点検は,次に挙げる測定条件下で,図のV1~V7の電圧測定を行う。
測定条件:エンジン停止状態,イグニション・スイッチON時において,ECUのアース端子からボデー間に流れる電流には,電源に直接接続されている他のセンサ及びアクチュエータなどの電流も流れているため,該当するセンサ及びアクチュエータなどが作動している条件下で測定すること。

よって答えは(4)