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令和6年3月実施2級ジーゼル問題17:ATの安全装置に関する記述

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ATの安全装置に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

 

(1) シフト・ロック機構は,ブレーキ・ペダルを踏み込んだ状態にしないと,セレクト・レバーをPレンジの位置からほかの位置に操作できないようにしている。

 

(2) インヒビタ・スイッチは,セレクト・レバーの位置がPレンジにあるときのみ,エンジンの始動を可能にしている。

 

(3) キー・インタロック機構は,セレクト・レバーをPレンジの位置にしないと,イグニション(キー)・スイッチがハンドル・ロック位置に戻らないようにしている。

 

(4) R(リバース)位置警報装置は,セレクト・レバーがRレンジの位置にあることを,音で運転者に知らせるようにしている。

 

 

 

 

解く

(1) シフト・ロック機構は,ブレーキ・ペダルを踏み込んだ状態にしないと,セレクト・レバーをPレンジの位置からほかの位置に操作できないようにしている。

適切

(2) インヒビタ・スイッチは,セレクト・レバーの位置がPレンジにあるときのみ,エンジンの始動を可能にしている。

不適切

(3) キー・インタロック機構は,セレクト・レバーをPレンジの位置にしないと,イグニション(キー)・スイッチがハンドル・ロック位置に戻らないようにしている。

適切

(4) R(リバース)位置警報装置は,セレクト・レバーがRレンジの位置にあることを,音で運転者に知らせるようにしている。

適切

 

よって答えは2

 

 

 

参考

安全装置

ATには、エンジンの動力の伝達を断続するクラッチ機構がないため、エンジン始動時やセレクト・レバーの誤操作による、運転者が予期していない車両の発進などを防止するために、次の安全装置を設けている。

(a)インヒビタ・スイッチ

インヒビタ・スイッチは、セレクト・レバーの位置がPレンジ又はNレンジのみでエンジンの始動を可能とすると共に、Rレンジでのバックアップ・ランプの点灯や各セレクト位置を示すインジケータの作動をさせるための機能も兼ね備えている。

図は、インヒビタ・スイッチの回路図を示したもので、P又はNレンジ以外ではスタータ・リレーのコイルに電流が流れないため、リレーがOFFとなりスタータへの回路を遮断するようになっている。

急発進及び誤操作防止装置

図に示す急発進及び誤操作防止装置は、車両の急発進・急加速及び誤操作を防止する装置で、次のような各機構で構成されている。

シフト・ロック機構

シフト・ロック機構は、プレーキ・ペダルを踏み込んだ状態にしないと、セレクト・レバーをPレンジの位置からほかの位置に操作できないようにしたものである。

キー・インタロック機構

キー・インタロック機構は、セレクト・レバーをPレンジの位置にしないと、イグニション(キー)・スイッチがハンドル・ロック位置に戻らないようにしたものである。

R(リバース)位置警報装置

R(リバース)位置警報装置は、セレクト・レバーがRレンジの位置にあるときに、音で運転者に知らせるものである。