自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

令和5年3月実施1級小型問題35 カム角センサ回路の故障診断

35

カム角センサ系統の異常を検出している自動車において,図2に示す信号電圧特性をもつ図1のカム角センサ回路の故障診断に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

(1)クランキング時の端子②と端子④間において,0V一定の信号電圧波形が測定できた場合は,信号線の短絡(地絡)が考えられるが,アース線の断線は考えられない。

 

(2)クランキング時の端子⑤と端子⑦間において,0V一定の信号電圧波形が測定でき,コネクタAを外したときの端子①と端子③間において,図2の信号電圧波形が測定できた場合は,エンジンECU本体の不良が考えられるが,信号線の断線,カム角センサ本体の不良は考えられない。

 

(3)クランキング時の端子⑤と端子⑦間において,コネクタBを外したときに図2の信号電圧波形が測定できた場合は,エンジンECU本体の不良,コネクタB内での端子⑥と端子⑧間の短絡が考えられるが,カム角センサ本体の不良,信号線の断線,信号線の短絡(地絡)は考えられない。

 

(4)クランキング時の端子②と端子④間において,0V一定の信号電圧波形が測定できた場合は,カム角センサ本体の不良が考えられるが,信号線の断線は考えられない。

 

解く

 

(1)クランキング時の端子②と端子④間において,0V一定の信号電圧波形が測定できた場合は,信号線の短絡(地絡)が考えられるが,アース線の断線は考えられない。

正解

アース線の断線:オシロスコープを介した閉回路が成立している。

(2)クランキング時の端子⑤と端子⑦間において,0V一定の信号電圧波形が測定でき,コネクタAを外したときの端子①と端子③間において,図2の信号電圧波形が測定できた場合は,エンジンECU本体の不良が考えられるが,信号線の断線,カム角センサ本体の不良は考えられない。

不正解

エンジンECU本体の不良

信号線の断線:考えられる

(3)クランキング時の端子⑤と端子⑦間において,コネクタBを外したときに図2の信号電圧波形が測定できた場合は,エンジンECU本体の不良,コネクタB内での端子⑥と端子⑧間の短絡が考えられるが,カム角センサ本体の不良,信号線の断線,信号線の短絡(地絡)は考えられない。

正解

エンジンECU本体の不良

端子⑥と端子⑧間の短絡

カム角センサ本体の不良:断線

カム角センサ本体の不良:短絡

信号線の断線

(4)クランキング時の端子②と端子④間において,0V一定の信号電圧波形が測定できた場合は,カム角センサ本体の不良が考えられるが,信号線の断線は考えられない。

正解

 

カム角センサ本体の不良:(3)の検証から明らか(断線:閉回路成立せず、短絡(地絡):両端士間アース電位

 

信号線の断線は考えられない。:図2の波形が出る

よって答えは (2)