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カム角センサ系統の異常を検出している自動車において,図2に示す信号電圧特性をもつ図1のカム角センサ回路の故障診断に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)クランキング時の端子②と端子④間において,0V一定の信号電圧波形が測定できた場合は,信号線の短絡(地絡)が考えられるが,アース線の断線は考えられない。
(2)クランキング時の端子⑤と端子⑦間において,0V一定の信号電圧波形が測定でき,コネクタAを外したときの端子①と端子③間において,図2の信号電圧波形が測定できた場合は,エンジンECU本体の不良が考えられるが,信号線の断線,カム角センサ本体の不良は考えられない。
(3)クランキング時の端子⑤と端子⑦間において,コネクタBを外したときに図2の信号電圧波形が測定できた場合は,エンジンECU本体の不良,コネクタB内での端子⑥と端子⑧間の短絡が考えられるが,カム角センサ本体の不良,信号線の断線,信号線の短絡(地絡)は考えられない。
(4)クランキング時の端子②と端子④間において,0V一定の信号電圧波形が測定できた場合は,カム角センサ本体の不良が考えられるが,信号線の断線は考えられない。
解く
(1)クランキング時の端子②と端子④間において,0V一定の信号電圧波形が測定できた場合は,信号線の短絡(地絡)が考えられるが,アース線の断線は考えられない。
正解
アース線の断線:オシロスコープを介した閉回路が成立している。
(2)クランキング時の端子⑤と端子⑦間において,0V一定の信号電圧波形が測定でき,コネクタAを外したときの端子①と端子③間において,図2の信号電圧波形が測定できた場合は,エンジンECU本体の不良が考えられるが,信号線の断線,カム角センサ本体の不良は考えられない。
不正解
エンジンECU本体の不良
信号線の断線:考えられる
(3)クランキング時の端子⑤と端子⑦間において,コネクタBを外したときに図2の信号電圧波形が測定できた場合は,エンジンECU本体の不良,コネクタB内での端子⑥と端子⑧間の短絡が考えられるが,カム角センサ本体の不良,信号線の断線,信号線の短絡(地絡)は考えられない。
正解
エンジンECU本体の不良
端子⑥と端子⑧間の短絡
カム角センサ本体の不良:断線
カム角センサ本体の不良:短絡
信号線の断線
(4)クランキング時の端子②と端子④間において,0V一定の信号電圧波形が測定できた場合は,カム角センサ本体の不良が考えられるが,信号線の断線は考えられない。
正解
カム角センサ本体の不良:(3)の検証から明らか(断線:閉回路成立せず、短絡(地絡):両端士間アース電位
信号線の断線は考えられない。:図2の波形が出る
よって答えは (2)