エンジンの故障診断に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)Dジェトロニック方式エンジン搭載車において,初爆はあるが完爆しないという不具合の推定原因として,バキューム・センサ,水温センサ,インジェクタの不良は考えられるが,スパーク・プラグ,プレッシャ・レギュレータの不良は考えられない。
(2)パルス・ジェネレータ式のクランク角センサ系統のダイアグノーシス・コードが出力するときに,クランク角センサ信号電圧波形を,センサのコネクタとエンジンECUのコネクタを接続状態で,それぞれハーネス側のコネクタで点検した結果,センサ側は正常波形で,エンジンECU側には波形が表示されない場合,信号線の断線は考えられるが,アース線の断線は考えられない。
(3)Dジェトロニック方式エンジン搭載車において,暖機後でもアイドル回転速度が高いという不具合の推定原因として,吸入系統へのエアの吸い込み,水温センサの不良は考えられるが,ノック・センサの不良は考えられない。
(4)Lジェトロニック方式エンジン搭載車において,エンジン吹き上がり不良の推定原因として,プレッシャ・レギュレータ,水温センサの不良は考えられるが,エア・フロー・メータの不良は考えられない。
解く
(1)Dジェトロニック方式エンジン搭載車において,初爆はあるが完爆しないという不具合の推定原因として,バキューム・センサ,水温センサ,インジェクタの不良は考えられるが,スパーク・プラグ,プレッシャ・レギュレータの不良は考えられない。
不具合現象別故障探究表:Dジェトロニック方式エンジン搭載車
不適切
(2)パルス・ジェネレータ式のクランク角センサ系統のダイアグノーシス・コードが出力するときに,クランク角センサ信号電圧波形を,センサのコネクタとエンジンECUのコネクタを接続状態で,それぞれハーネス側のコネクタで点検した結果,センサ側は正常波形で,エンジンECU側には波形が表示されない場合,信号線の断線は考えられるが,アース線の断線は考えられない。
端子⑤と端子⑦間 |
端子①と端子③間 |
判定 |
正常波形 |
正常波形 |
ECUの不良。 |
波形なし |
正常波形 |
信号線又はアース線の断線,アース短絡。 |
波形なし |
波形なし |
クランク角センサの不良。 |
不適切
(3)Dジェトロニック方式エンジン搭載車において,暖機後でもアイドル回転速度が高いという不具合の推定原因として,吸入系統へのエアの吸い込み,水温センサの不良は考えられるが,ノック・センサの不良は考えられない。
適切
(4)Lジェトロニック方式エンジン搭載車において,エンジン吹き上がり不良の推定原因として,プレッシャ・レギュレータ,水温センサの不良は考えられるが,エア・フロー・メータの不良は考えられない。
不具合現象別故障探究表:エア・フロ一・メータ搭載車
不適切
よって答えは 3