自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

平成23年3月実施1級小型問題20:ブレーキに関する記述

ブレーキに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

(1)ディスク・ブレーキでは,ブレーキ・パッドの背面にゴムでコーティングされたアンチ・スクイール・シムを追加することで,ゴムの減衰特性を利用し,ブレーキング時のブレーキ・パッドの振動を減衰させて,ブレーキ鳴きの低減を図っている。

(2)ブレーキ・ノイズのうちスキールとは,制動時に発生し,振動周波数が200~500Hzで,「グー」という音色を発するものをいう。

(3)一般にディスク・ブレーキの鳴き音は,ドラム・ブレーキより音は高く,振動周波数は5k~20kHzくらいである。

(4)ブレーキ・ノイズの発生は,ブレーキ・パッド,又はブレーキ・シューの摩擦材とディスク,又はドラムとの摩擦特性の変化によるところが大きく,摩擦材の温度変化や,湿気による摩擦係数の変化などが影響する。

 

解く

(1)ディスク・ブレーキでは,ブレーキ・パッドの背面にゴムでコーティングされたアンチ・スクイール・シムを追加することで,ゴムの減衰特性を利用し,ブレーキング時のブレーキ・パッドの振動を減衰させて,ブレーキ鳴きの低減を図っている。

適切

(2)ブレーキ・ノイズのうちキールとは,制動時に発生し,振動周波数が200~500Hzで,「グー」という音色を発するものをいう。

不適切

(3)一般にディスク・ブレーキの鳴き音は,ドラム・ブレーキより音は高く,振動周波数は5k~20kHzくらいである。

適切

 不具合現象の発生の仕組み(ブレーキ鳴き)

ブレーキ・ペダルをロックしない程度に強く踏んだ場合に発生するが,ディスク・ブレーキでは,軽くペダルを踏んだときにも発生し,“キー”という非常にかん高い音,又は”クー”という低い音がする。

一般的にディスク・ブレーキの方がドラム・ブレーキより音は高く,振動周波数は5~20kHzくらいである。

 

(4)ブレーキ・ノイズの発生は,ブレーキ・パッド,又はブレーキ・シューの摩擦材とディスク,又はドラムとの摩擦特性の変化によるところが大きく,摩擦材の温度変化や,湿気による摩擦係数の変化などが影響する。

適切

制動時振動

ブレーキを掛けたとき,キィーッ,チリチリ,グー,という非常に耳障りで不快な音を聴くことがある。これは,ブレーキ・パッド,又はブレーキ・シューの摩擦材とディスク,又はドラムとの摩擦特性の変化によるところが大きい。すなわち,摩擦材の温度変化や,湿気による摩擦係数の変化,摩擦材くブレーキ・パッド)の摩耗や熱変形による当たりの変化,泥や錆の侵入による摩擦状態の変化などが影響する。

 

よって答えは 2