ブレーキに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)ディスク・ブレーキでは,ブレーキ・パッドの背面にゴムでコーティングされたアンチ・スクイール・シムを追加することで,ゴムの減衰特性を利用し,ブレーキング時のブレーキ・パッドの振動を減衰させて,ブレーキ鳴きの低減を図っている。 |
(2)ブレーキ・ノイズのうちスキールとは,制動時に発生し,振動周波数が200~500Hzで,「グー」という音色を発するものをいう。 |
(3)一般にディスク・ブレーキの鳴き音は,ドラム・ブレーキより音は高く,振動周波数は5k~20kHzくらいである。 |
(4)ブレーキ・ノイズの発生は,ブレーキ・パッド,又はブレーキ・シューの摩擦材とディスク,又はドラムとの摩擦特性の変化によるところが大きく,摩擦材の温度変化や,湿気による摩擦係数の変化などが影響する。 |
解く
(1)ディスク・ブレーキでは,ブレーキ・パッドの背面にゴムでコーティングされたアンチ・スクイール・シムを追加することで,ゴムの減衰特性を利用し,ブレーキング時のブレーキ・パッドの振動を減衰させて,ブレーキ鳴きの低減を図っている。
適切
(2)ブレーキ・ノイズのうちスキールとは,制動時に発生し,振動周波数が200~500Hzで,「グー」という音色を発するものをいう。
不適切
(3)一般にディスク・ブレーキの鳴き音は,ドラム・ブレーキより音は高く,振動周波数は5k~20kHzくらいである。
適切
不具合現象の発生の仕組み(ブレーキ鳴き) |
ブレーキ・ペダルをロックしない程度に強く踏んだ場合に発生するが,ディスク・ブレーキでは,軽くペダルを踏んだときにも発生し,“キー”という非常にかん高い音,又は”クー”という低い音がする。 一般的にディスク・ブレーキの方がドラム・ブレーキより音は高く,振動周波数は5~20kHzくらいである。 |
(4)ブレーキ・ノイズの発生は,ブレーキ・パッド,又はブレーキ・シューの摩擦材とディスク,又はドラムとの摩擦特性の変化によるところが大きく,摩擦材の温度変化や,湿気による摩擦係数の変化などが影響する。
適切
制動時振動 |
ブレーキを掛けたとき,”キィーッ”,”チリチリ”,”グー”,という非常に耳障りで不快な音を聴くことがある。これは,ブレーキ・パッド,又はブレーキ・シューの摩擦材とディスク,又はドラムとの摩擦特性の変化によるところが大きい。すなわち,摩擦材の温度変化や,湿気による摩擦係数の変化,摩擦材くブレーキ・パッド)の摩耗や熱変形による当たりの変化,泥や錆の侵入による摩擦状態の変化などが影響する。 |
よって答えは 2