自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

平成23年3月実施1級小型問題10:CANシステムに関する記述

図に示すCANシステムに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

(1)高速側CANと低速側CANのCANバスは,CAN-HとCAN-Lの両方のCAN信号を使用してデジタル信号を作るディファレンシャル・エンドの方式である。

(2)高速側CANの終端抵抗にパッシブ・タイプを設けている場合,①の箇所で短絡(地絡)が発生すると,メイン及びサブ・バス・ラインのCAN-H線側には信号電圧が発生しない。

(3)低速側の終端抵抗にアクティブ・タイプを設けている場合,②の箇所で断線が発生すると,CAN-H線側のメイン・バス・ライン側サブ・バス・ラインの信号電圧は変化しないが,CAN-L線側サブ・バス・ラインの信号電圧が上昇する。

(4)高速側CANバスの片側の終端抵抗が不良(断線)となった場合の電圧Vは,高速側バス・ラインのインピーダンスの上昇で正常時より高めになる。

 

 

解く

 

(1)高速側CANと低速側CANのCANバスは,CAN-HとCAN-Lの両方のCAN信号を使用してデジタル信号を作るディファレンシャル・エンドの方式である。

適切

(2)高速側CANの終端抵抗にパッシブ・タイプを設けている場合,①の箇所で短絡(地絡)が発生すると,メイン及びサブ・バス・ラインのCAN-H線側には信号電圧が発生しない。

適切

 

 

 

(3)低速側の終端抵抗にアクティブ・タイプを設けている場合,②の箇所で断線が発生すると,CAN-H線側のメイン・バス・ライン側サブ・バス・ラインの信号電圧は変化しないが,CAN-L線側サブ・バス・ラインの信号電圧が上昇する。

 

低速側CANサブ・バス・ラインのCAN-H線側の断線の事象

サブ・バス・ラインの図の②のCAN-H線側に断線が発生すると,CAN-H線側のメイン・バス・ライン側サブ・バス・ラインの信号電圧は変化しないが,断線を挟んでECU側のサブ・バス・ラインの信号電圧が若干上昇する。ただし,CAN-L線側サプ・バス・ラインの信号電圧は変化しない。

 

不適切

(4)高速側CANバスの片側の終端抵抗が不良(断線)となった場合の電圧Vは,高速側バス・ラインのインピーダンスの上昇で正常時より高めになる。

 

適切

 

よって答えは 3