自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

CAN通信:平成25年3月実施1級小型問題2

自動車整備士資格の勉強始めました

 

CAN通信に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

(1)CAN通信の「メッセージ」のデータ構成の「識別子フィールド」は,送信前にー定の演算を行った結果(演算値)を表し,信号を表したときに受信したユニットが同じ演算を行い,メッセージ中の演算値と照合して通信が正常に受信したかを判定する。

(2)低速CAN通信でデジタル信号を作る場合,ドミナント3Vの電圧差が発生している状態を「1」,レセシブ1.5Vの電圧差が発生している状態を「0」としている。

(3)高速CAN通信の場合,ECUによりCAN-H線,CAN-L線に信号が出力されると,この信号電流は,両端の終端抵抗に流れ,終端抵抗による電圧降下により,CAN-H線及びCAN-L線の間には,ドミナント2V,レセシブ0Vの電圧差が発生する。

(4)デジタル信号を作るにあたって,信号線と信号アース線間の電圧差を用いる方式のものをディファレンシャル・エンドといい,信号線間の電圧差を用いる方式のものをシングル・エンドという。

 

 

 

 

 

 

 

 

解く

(1)CAN通信の「メッセージ」のデータ構成の「識別子フィールド」は,送信前にー定の演算を行った結果(演算値)を表し,信号を表したときに受信したユニットが同じ演算を行い,メッセージ中の演算値と照合して通信が正常に受信したかを判定する。

不適切

(1)CAN通信の「メッセージ」のデータ構成の「CRC フレーム」は,送信前にー定の演算を行った結果(演算値)を表し,信号を表したときに受信したユニットが同じ演算を行い,メッセージ中の演算値と照合して通信が正常に受信したかを判定する。

 

(2)低速CAN通信でデジタル信号を作る場合,ドミナント3Vの電圧差が発生している状態を「1」,レセシブ1.5Vの電圧差が発生している状態を「0」としている。

不適切

 

は,低速 CAN 通信信号の仕組みを表したもので, ECU により CAN バスの CAN - L 線に信号が出力されると,この信号電流は, CAN - L 線と CAN - H 線に設けられた抵抗により, CAN - L 線及び CAN - H 線の間には,レセシブ1.5V ( 3 . 25V 1 . 75V ) ドミナント 3V ( 4V 1 V )の電圧差が発生する。低速 CAN 通信では,この電圧差(信号電圧= CAN - L CAN - H )を用いてデジタル信号を作り,ドミナント 3V の電圧差が発生している状態を「 0 」,レセシブ 1.5V の電圧差が発生している状態を「 1 」としている。

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(3)高速CAN通信の場合,ECUによりCAN-H線,CAN-L線に信号が出力されると,この信号電流は,両端の終端抵抗に流れ,終端抵抗による電圧降下により,CAN-H線及びCAN-L線の間には,ドミナント2V,レセシブ0Vの電圧差が発生する。

適切

  は,高速 CAN 通信信号の仕組みを表したもので, ECU より CAN - H 線に信号が出力されると,この信号電流は,両端の終端抵抗に流れ,終端抵抗による電圧降下により, CAN - H 線及び CAN - L 線の間には,レセシブ OV ( 2.5V-2.5V = OV ) ドミナント V (3.5V-1.5V = V )の電圧差が発生する。

高速 CAN 通信では,この電圧差(信号電圧= CAN-H CAN-L )を用いてデジタル信号を作り,電圧差が発生している状態を「 0 」,電圧差が発生していない状態を「 1 」としている。

 

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(4)デジタル信号を作るにあたって,信号線と信号アース線間の電圧差を用いる方式のものをディファレンシャル・エンドといい,信号線間の電圧差を用いる方式のものをシングル・エンドという。

不適切

(4)デジタル信号を作るにあたって,信号線と信号アース線間の電圧差を用いる方式のものをシングル・エンドといい,信号線間の電圧差を用いる方式のものをディファレンシャル・エンドという。

 

 

よって答えは 3

 

 

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スタート・オブ・フレーム

メッセージの始まりを示す。

識別子フィールド

複数のメッセージが同時に送信されそうになったときの優先順位を表す。

コントロール・フィールド

メッセージの信号量を表す。

データ・フィールド

実際の信号( 0 - 64bit )

CRC フレーム

送信前に一定の演算を行った結果(演算値)を表し,信号を表したときに受信したユニットが同じ演算を行い,メッセージ中の演算値と照合して通信が正常に受信したかを判定する。

アック・フィールド

正常受信信号を表す。「 0ドミナント 」が書き込まれて送信され,正常に受信できたときに受信したユニットが「 1(レセシブ) 」を書き込んで返信する。

エンド・オブ・フレーム

メッセージの終わりを表す。( 7bit の「 1 」)

インタ・フレーム・スペース

メッセージ間の区切りを表す。( 2 – 11bit の「 1 」)