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平成22年3月実施1級小型問題10:CAN通信

CAN通信に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

 

(1)高速CAN通信の場合,ECUによりCAN-H線,CAN-L線に信号が出力されると,この信号電流は,両端の終端抵抗に流れ,終端抵抗による電圧降下により,CAN-H線及びCAN-L線の間には,レセシブ2V,ドミナント0Vの電圧差が発生する。

 

(2)CAN通信の「メッセージ」のデータ構成のコントロール・フィールドは,正常受信信号を表し,正常に受信したときに受信ユニットが「1」を書き込んで返信する。

 

(3)高速CAN通信の場合,ECUによりCANバスのCAN-H線,CAN-L線に信号が出力されると,この信号電流は,CAN-L線とCAN-H線に設けられた抵抗により,CAN-L線及びCAN-H線の間には,レセシブ1.5V,ドミナント3Vの電圧差が発生する。

 

(4)CANバスを構成する信号線には,耐ノイズ性の高いツイスト・ペア線が用いられ,信号線の端にある終端抵抗は,通信信号を安定化させるために装着されている。

 

 

 

 

解く

 

(1)高速CAN通信の場合,ECUによりCAN-H線,CAN-L線に信号が出力されると,この信号電流は,両端の終端抵抗に流れ,終端抵抗による電圧降下により,CAN-H線及びCAN-L線の間には,レセシブ2V,ドミナント0Vの電圧差が発生する。

不適切

CAN-H線及びCAN-L線の間には,レセシブ0V,ドミナント2Vの電圧差が発生する。

(2)CAN通信の「メッセージ」のデータ構成のコントロール・フィールドは,正常受信信号を表し,正常に受信したときに受信ユニットが「1」を書き込んで返信する。

不適切

アック・フィールド

(3)高速CAN通信の場合,ECUによりCANバスのCAN-H線,CAN-L線に信号が出力されると,この信号電流は,CAN-L線とCAN-H線に設けられた抵抗により,CAN-L線及びCAN-H線の間には,レセシブ1.5V,ドミナント3Vの電圧差が発生する。

不適切

低速CAN通信

(4)CANバスを構成する信号線には,耐ノイズ性の高いツイスト・ペア線が用いられ,信号線の端にある終端抵抗は,通信信号を安定化させるために装着されている。

適切

参考

スタート・オブ・フレーム

メッセージの始まりを示す。

識別子フィールド

複数のメッセージが同時に送信されそうになったときの優先順位を表す。

コントロール・フィールド

メッセージの信号量を表す。

データ・フィールド

実際の信号( 0 - 64bit )

CRC フレーム

送信前に一定の演算を行った結果(演算値)を表し,信号を表したときに受信したユニットが同じ演算を行い,メッセージ中の演算値と照合して通信が正常に受信したかを判定する。

アック・フィールド

正常受信信号を表す。「 0(ドミナント) 」が書き込まれて送信され,正常に受信できたときに受信したユニットが「 1(レセシブ) 」を書き込んで返信する。

エンド・オブ・フレーム

メッセージの終わりを表す。( 7bit の「 1 」)

インタ・フレーム・スペース

メッセージ間の区切りを表す。( 2 – 11bit の「 1 」)