自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

令和4年3月実施1級小型問題43:自動車にかかわる資源の有効利用に関する記述

自動車にかかわる資源の有効利用に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

 

1)ボデー外板部品(フェンダ,ポンネット,ドア等)やライト類,ガラス類などは,中古部品といえども十分活用できることから.自動車整備業界が使用するリサイクル部品のうち,多くをこれらの中古部品が占めている。

 

(2)リデュースに関する取り組みのうち,「省資源」の事例として,「インテーク・マニホールドの樹脂化」や「損傷バンパ再生材の車部品への再利用(アンダ・カバー)など」がある。

 

3)リュースに関する取り組みのうち,「リユース製品.リ遊ース部品市場拡大のための需要喚起」の事例として.「インターネットによるリュース製品,リュース部品の情報提供」や「解体マ二ュアルの作成,提供」がある。

 

(4)リビルト部品は,使用済自動車から取り外した部品を外部洗浄するなどして,そのまま再利用するもので,品質的には不安があるが,分解と組み立てに掛けるコストがなく,安価という利点がある。

 

 

解く

 

 

 

1)ボデー外板部品(フェンダ,ポンネット,ドア等)やライト類,ガラス類などは,中古部品といえども十分活用できることから.自動車整備業界が使用するリサイクル部品のうち,多くをこれらの中古部品が占めている。

 

適切

中古部品の活用例

中古部品は,取り外した部品がそのまま流通するため,エンジン等,機能部品の場合には,品質的に不安があるが,分解,組み立てに掛けるコストがなく,安価という利点がある。

また,ボデー外板部品(フェンダ,ボンネット,ドアー等)やライト類,ガラス類等は,中古部品といえども十分活用できるため,自動車整備業界が使用するリュース(再利用)部品の内,約90%をこの中古部品が占めている。

中古部品販売業者もリビルト部品と同様,、インターネットで検索,注文できるネットワークが整備されている。

 

 

 

(2)リデュースに関する取り組みのうち,「省資源」の事例として,「インテーク・マニホールドの樹脂化」や「損傷バンパ再生材の車部品への再利用(アンダ・カバー)など」がある。

 

 

適切

リデュース(削減)するための手法

求められる取り組み

求められる取り組み

取り組み事例

省資源

小型軽量化,原材料の使用量削減

・少量化,軽量化,多用途化,素材の選択

・シリンダ・ヘッドの小型化

・エンジン構造部材のアルミ化

・インテーク・マニホールドの樹脂化

・ボデーの軽量化

省資源

部品数の削減

通化,規格化による部品の汎用性の向上

省資源

原材料,部品への再生資源の利用化

 

 

 

損傷バンパ再生材の車部品への再利用(アンダ・カバー)等

PETリサイクル材のフロア・マットへの利用

省資源

環境負荷物質の使用削減

・重金属やフロン等の使用削減

・鉛,六価クロム,水銀,カドミウム2003年までに全廃

・代替えフロン冷媒用量削減

・エア・バッグ・ガスの非アジ化ナトリウムへの転換

省資源

消耗品の再資源化

 

LLC再生処理装置の開発,活用

 

長寿命化

素材又は部品の耐久性向上

・フューエル・フィルタのメンテナンス・フリー化

LLCの長寿命化

リペア

 

 

リペア(修理)容易な製品仕様

・個々の部品が交換可能な製品構造

・最小単位での部品交換

 

 

 

3)リュースに関する取り組みのうち,「リユース製品.リ遊ース部品市場拡大のための需要喚起」の事例として.「インターネットによるリュース製品,リュース部品の情報提供」や「解体マ二ュアルの作成,提供」がある。

 

リユース(再利用)するための手法

求められる取り組み

取り組み事例

リユースの可能な部品のユニット化

リユースの可能な部品の共通化,規格化

・エンジンバリエーション削減による共通化

リユースのための回収システムの構築

リユース製品,リユース部品の製品保証

エンジン,トランスミッションのリビルト供給

リユース製品,リユース部品市場拡大のための需要喚起

リユース製品,リユース部品の情報提供

・リュース中古部品販売事業者の拡充

・インターネットによるリュース製品,リュース部品

の情報提供

リサイクル(再循環)するための手法

求められる取り組み

求められる取り組み

取り組み事例

リサイクルが容易な製品仕様

 

リサイクル容易な素材の選択

・熱可塑性樹脂の使用拡大

リサイクルが容易な製品仕様

使用する素材数の削減

・素材又は材料の統一化

・単一素材のインパネ,バンパの採用

・プラスチックの統合

リサイクルが容易な製品仕様

接合箇所の削減等,解体・分離の容易化

・接着,溶接の回避や差し込み等による解体,分離が容易な構造

・工具が不用又は汎用工具で解体可能な製品構造

・分割容易なシート構造の採用

リサイクルが容易な製品仕様

異種素材の分離容易化

・素材の表示等,処理者への情報提供の充実

・樹脂部品への材料表示の実施

リサイクルが容易な製品仕様

製品の解体に関する情報提供

・解体手順等,解体に関する情報提供の充実

・解体マニュアルの作成、提供

リサイクル・システム

 

製品の特性に応じたリサイクルのための回収システム整備

・製品ごとの特性に応じた回収に掛かる費用徴収ルールの構築

・損傷バンパ回収システムの実施

リサイクル・システム

リサイクルにかかる技術基準の構築

・分別の精度等リサイクルにかかる処理技術の向上

・バンパ再生材の塗膜剥離技術の確立

リサイクル市場拡大

 

 

リサイクル原材料及びリサイクル製品の利用拡大

・リサイクル製品市場拡大のための需要喚起

・バンパ再生材の部品への再利用(アンダ・カバー等)

・リサイクル材のフロアマットへの利用

リサイクル市場拡大

リサイクル製品に掛かる情報提供

・リサイクル製品の品質表示

 

 

不適切

 

 

(4)リビルト部品は,使用済自動車から取り外した部品を外部洗浄するなどして,そのまま再利用するもので,品質的には不安があるが,分解と組み立てに掛けるコストがなく,安価という利点がある。

 

不適切

 

再利用部品の活用

自動車整備用部品の再利用としては,一般的にリビルト部品と中古部品がある。リビルト部品は,取り外した部品をいったん分解し,必要な補修をして再組み立てしたもので,一方,中古部品は,使用済自動車から取り外した部品を外部洗浄するなどして,そのまま再使用するものをいう。

 

 

リビルト部品の活用例

リビルト部品は,コンポーネントをいったん分解し,必要な箇所は補修して再組み立てするため,品質的に安定しているという利点がある。

したがって,エンジンやトランスミッション,パワー・ステアリング・ギヤ・ボックス,オルタネータ等機能部品が中心となって市場の流通が図られている。

取り外した部品をコアの交換用としてリビルト部品メーカーへ返却する制度を活用しているケースがある。

 

中古部品の活用例

中古部品は,取り外した部品がそのまま流通するため,エンジン等,機能部品の場合には,品質的に不安があるが,分解,組み立てに掛けるコストがなく,安価という利点がある。

また,ボデー外板部品(フェンダ,ボンネット,ドアー等)やライト類,ガラス類等は,中古部品といえども十分活用できるため,自動車整備業界が使用するリュース(再利用)部品の内,約90%をこの中古部品が占めている。

中古部品販売業者もリビルト部品と同様,、インターネットで検索,注文できるネットワークが整備されている。

 

よって答えは 2