自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

平成23年6月実施1級小型問題29:SRSエア・バッグに関する記述

SRSエア・バッグに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。


(1)エア・バッグは,インフレ一タからの炭酸ガスにより膨らみ,その後,背面にある排出孔からガスを排出,収縮して運転者の顔面や頭部などへの衝撃を緩和している。
(2)デュアル・インフレ一タの点火タイミングの制御において,衝突(G)の大きさによっては,第1燃焼室と第2燃焼室を同時に着火させる場合がある。
(3)自動車が約20~30km/h以上の速度で,極めて厚い固定されたコンクリート壁に正面から衝突した場合,エア・バッグが作動するようになっている。
(4)エア・バッグ・システムの電気回路点検は,誤作動などを防止するために最小レンジの通電電流値が10mA以下のデジタル・サーキット・テスタを用いて行う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解く
(1)エア・バッグは,インフレ一タからの炭酸ガスにより膨らみ,その後,背面にある排出孔からガスを排出,収縮して運転者の顔面や頭部などへの衝撃を緩和している。
不適切
エア・バッグは,インフレータからの窒素ガスにより膨らみ,その後,背面にある排出孔によりガスを排出,収縮して運転者の顔面や頭部などの衝撃を緩和している。

 

(2)デュアル・インフレ一タの点火タイミングの制御において,衝突(G)の大きさによっては,第1燃焼室と第2燃焼室を同時に着火させる場合がある。
適切
デュアル・インフレ-タ
金属容器に窒素ガス発生剤が入った第1燃焼室と第2燃焼室にそれぞれ着火装置のスクイブがある。
第1燃焼室と第2燃焼室は,図のように衝突(G)の大きさなどによりSRS・ECUが点火タイミングを制御し,同時に着火させるか,又は第1燃焼室に着火させた後,ディレイ・タイムを設けて着火させ,エア・バッグに作用する圧力を制御している。

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(3)自動車が約20~30km/h以上の速度で,極めて厚い固定されたコンクリート壁に正面から衝突した場合,エア・バッグが作動するようになっている。
適切

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(4)エア・バッグ・システムの電気回路点検は,誤作動などを防止するために最小レンジの通電電流値が10mA以下のデジタル・サーキット・テスタを用いて行う。
適切
エア・バッグ・システムの点検は,最小レンジの通電電流値が10mA以下のデジタル・サーキットテスタを使用すること。通電電流値が10mAを超えるテスタを使用すると,回路の故障又はエア・バッグ暴発の原因となる。