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自動車整備士資格試験を解く

平成21年3月実施1級小型問題29:SRSエア・バッグに関する記述

29

 

SRSエア・バッグに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

 

(1)エア・バッグ・システムの電気回路点検は,誤作動を防止するために最小レンジの通電電流値が100mA以上のデジタル・サーキット・テスタを用いて行う。

 

(2)自動車が約10km/hの速度で極めて厚いコンクリート壁に正面から衝突した場合,エア・バッグが作動するようになっている。

 

(3)デュアル・インフレータは,衝突(G)の大きさにより第1燃焼室と第2燃焼室を同時に着火させるか,第2燃焼室のみを着火させてエア・バッグに作用する圧力を制御している。

 

(4)エア・バッグは,インフレータからの窒素ガスにより膨らみ,その後,背面にある排出孔からガスを排出,収縮して運転者の顔面や頭部などへの衝撃を緩和している。

 

 

解く

 

(1)エア・バッグ・システムの電気回路点検は,誤作動を防止するために最小レンジの通電電流値が100mA以上のデジタル・サーキット・テスタを用いて行う。

不適切

工ア・バッグ・システムの点検は,最小レンジの通電電流値が10mA以下のデジタル・サーキット・テスタを使用すること。通電電流値が10mAを超えるテスタを使用すると,回路の故障又は工ア・バッグ暴発の原因となる。

 

 

(2)自動車が約10km/hの速度で極めて厚いコンクリート壁に正面から衝突した場合,エア・バッグが作動するようになっている。

不適切

(3)デュアル・インフレータは,衝突(G)の大きさにより第1燃焼室と第2燃焼室を同時に着火させるか,第2燃焼室のみを着火させてエア・バッグに作用する圧力を制御している。

不適切

デュアル・インフレータ

デュアル・インフレータは,金属容器に窒素ガス発生剤が入。た第1燃焼室と第2燃焼室にそれぞれ着火装置のスクイプがある。

第1燃焼室と第2燃焼室は,図のように衝突(G)の大きさなどによりSRS・ECUが点火タイミングを制御し,同時に着火させるか,又は第1燃焼室に着火させた後,ディレイ・タイムを設けて第2燃焼室に着火させ,工ア・バッグに作用する圧力を制御している。

(4)エア・バッグは,インフレータからの窒素ガスにより膨らみ,その後,背面にある排出孔からガスを排出,収縮して運転者の顔面や頭部などへの衝撃を緩和している。

適切

 

運転席工ア・バッグ・アセンフリ

運転席工ア・バッグ・アセンプリは,ステアリング中央部に取り付けられ,工ア・バッグと窒素ガスを発生させるインフレータなどで構成されている。前方向からの衝突時に,SRS・ECUの点火信号により,インフレータ内の窒素ガス発生剤を着火させ,その窒素ガスによって工ア・バッグが膨張し,運転者の顔面や頭部への衝撃を緩和している。

エア・バッグ

エア・バッグは,内側にゴム・コーティングされたナイロン布でできており,図のようにインフレータと共に,ウレタン製のカバーに内蔵されている。

エア・バッグは,インフレータからの窒素ガスにより膨らみ,その後,背面にある排出孔によりガスを排出,収縮して運転者の顔面や頭部などの衝撃を緩和し

ている。

よって答えは4