自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

平成14年実施1級小型問題:SRSエア・バッグ

SRSエア・バッグに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

(1) デュアル・インフレータは,衝突の大きさが小さいと,第1燃焼室のみの点火を行う構造になっている。
(2) 助手席乗員検知システムの頭部検知センサの取付位置は、一般に座高検知センサより高い位置に取り付けられている。
(3) 自動車がコンクリート壁に正面から衝突した場合,約20~30km/h以上の速度で作動するようになっている。
(4) エア・バッグ・システムの点検は,誤作動を防止するため,事前にエア・バッグ・カプラの接続を外し,通電電流値が10mA以上のサーキット・テスタを用いて行う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解く
(1) デュアル・インフレータは,衝突の大きさが小さいと,第1燃焼室のみの点火を行う構造になっている。
不適切
金属容器に窒素ガス発生剤が入った第1燃焼室と第2燃焼室にそれぞれ着火装置のスクイブがある。
第1燃焼室と第2燃焼室は,図のように衝突(G)の大きさなどによりSRS・ECUが点火タイミングを制御し,同時に着火させるか,又は第1燃焼室に着火させた後,ディレイ・タイムを設けて着火させ,エア・バッグに作用する圧力を制御している。

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(2) 助手席乗員検知システムの頭部検知センサの取付位置は、一般に座高検知センサより高い位置に取り付けられている。
不適切

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(3) 自動車がコンクリート壁に正面から衝突した場合,約20~30km/h以上の速度で作動するようになっている。
適切

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(4) エア・バッグ・システムの点検は,誤作動を防止するため,事前にエア・バッグ・カプラの接続を外し,通電電流値が10mA以上のサーキット・テスタを用いて行う。
不適切
エア・バッグ・システムの点検は,最小レンジの通電電流値が10mA以下のデジタル・サーキットテスタを使用すること。通電電流値が10mAを超えるテスタを使用すると,回路の故障又はエア・バッグ暴発の原因となる。