「エンジン警告灯が点灯しないが,エンジン不調である」という自動車について点検したところ,次の表の結果が得られた。この自動車の不具合の原因として,適切なものはどれか。
(1) 水温センサの抵抗特性が変化し,エンジンが暖機しているにもかかわらず,空燃比が濃い状態になりエンジン不調となった。
(2) エンジンECU内の抵抗(R)が異常になり,エンジンが暖機しているにもかかわらず,空燃比が濃い状態になりエンジン不調となった。
(3) 水温センサの信号配線に接触抵抗などが発生し,エンジンが暖機しているにもかかわらず,空燃比が濃い状態になりエンジン不調となった。
(4) 水温センサのアース線に接触抵抗などが発生し,エンジンが暖機しているにもかかわらず,空燃比が濃い状態になりエンジン不調となった。
解く
V1:0.5V,V3:0.5からアース回路に接触抵抗はない。
V2:1.5V,V4:1.5Vから,入力信号電圧値は50℃の時の電圧を示している。外部診断機の表示が50℃なので一致している。
V1:0.5VとV2:1.5Vには1Vの電圧差が生じている。すなわち,信号配線に接触抵抗などが発生している。
よって答えは(3)