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センサ及びアクチュエータの異常検知に関する文章の正誤の組み合わせとして,適切なものは次の(1)~(4)のうちどれか。
(イ)図1のセンサの異常検知は,検出している信号に連続して異常が発生した場合に限られ,歯欠けによりパルスが不規則になった場合の異常検知は不可能である。
(ロ)図2のセンサの異常検知は,電圧のあり(Hi)及びなし(Low)の論理と電源回路からの微電流により抵抗(R)とセンサ間とに発生する電圧の論理を比較することで検知可能である。
(ハ)図3のアクチュエータの異常検知は, 2系統の駆動回路をもち(FSR駆動回路及びPMR駆動回路),更にモータ駆動電圧のMCKの異常検知を行い安全性を確保している。
(1)(イ)正 (ロ)正 (ハ)正 |
(2)(イ)正 (ロ)誤 (ハ)正 |
(3)(イ)誤 (ロ)正 (ハ)誤 |
(4)(イ)誤 (ロ)誤 (ハ)正 |
解く
(イ)図1のセンサの異常検知は,検出している信号に連続して異常が発生した場合に限られ,歯欠けによりパルスが不規則になった場合の異常検知は不可能である。
不適切
車輪速センサ信号が一定車速以上のときに,パルサ歯欠け診断を実施している。
ダイアグノーシス・コードを消去した後,車速30km/h以上で走行して再現テストを実施する。
ABS警告灯が点灯し,ダイアグノーシス・コード21~24を確認できた場合は,ダイアグノーシス・コードに該当した車輪速センサのパルサの歯欠け点検を実施する。
・点灯しない場合は,一時的な信号消失などの異常があったと考えられる。
ノイズ混入の対策では,ソフトウェアを使用し,マイコンが図に示すように高速域でセンサ信号情報を検出する場合に,他の関連センサ情報との相関を比較して,ノイズ混入の異常検知を行うものがある。
(ロ)図2のセンサの異常検知は,電圧のあり(Hi)及びなし(Low)の論理と電源回路からの微電流により抵抗(R)とセンサ間とに発生する電圧の論理を比較することで検知可能である。
不適切
マイコンが異常検知する仕組みは,マイコンの閾値と検出信号電圧を比較して行うが,常閉接点スイッチなどの単純センサの場合には,断線・短絡時に入力回路に入力される信号電圧値と正常時のセンサが作る信号電圧に同じ電圧値が混在することになり,図のように5VとOVをマイコンの上限値及び下限値の閾値と比較して異常と判断することができない。
(ハ)図3のアクチュエータの異常検知は, 2系統の駆動回路をもち(FSR駆動回路及びPMR駆動回路),更にモータ駆動電圧のMCKの異常検知を行い安全性を確保している。
適切
よって答えは(4)