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令和5年3月実施1級小型問題29:オート・エアコンに関する記述

29

オート・エアコンに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)アスピレータ型の内気(車室内)温度センサは,モータとファンにより強制的に車室内のエアを吸い込む構造で用いられ,温度センサに反応させて車室内温度の計測を行うものである。

 

(2)ホト・ダイオードを用いた日射センサの回路構成で,プルダウン抵抗(信号線より下流に設定)を用いた場合,センサ信号電圧値は,光量が小さいときには小さく,光量が大きくなるに従い大きくなる特性になる。

 

(3)半導体式圧力センサのうち,冷媒ガス圧力の検出にストレン・ゲージ圧力センサを用いているものは,リニア信号電圧を出力している。オート・エアコンECUは,このリ二ア信号電圧を論理形態の電気信号に変換している。

 

(4)一般に日射センサには,光量が小さいときは抵抗値が大きく,光量が大きくなるに従い抵抗値が小さくなる負の光量特性をもっホト・ダイオードが用いられており,車外や車室内の光量を検出しやすい箇所に日射センサは取り付けられている。

 

 

解く

(1)アスピレータ型の内気(車室内)温度センサは,モータとファンにより強制的に車室内のエアを吸い込む構造で用いられ,温度センサに反応させて車室内温度の計測を行うものである。

不正解

(2)ホト・ダイオードを用いた日射センサの回路構成で,プルダウン抵抗(信号線より下流に設定)を用いた場合,センサ信号電圧値は,光量が小さいときには小さく,光量が大きくなるに従い大きくなる特性になる。

正解

(3)半導体式圧力センサのうち,冷媒ガス圧力の検出にストレン・ゲージ圧力センサを用いているものは,リニア信号電圧を出力している。オート・エアコンECUは,このリ二ア信号電圧を論理形態の電気信号に変換している。

正解

半導体式圧力センサは,移動変化情報を検出するため,半導体と機械機構を合わせたセンサ(メカトロニクス・センサ)が使用されている。

圧力の検出には,ストレン・ゲージ圧力センサが多く用いられ,信号電圧は,リニア信号電圧を出力するが,これをオート・エアコンECUで論理形態の電気信号に変換している。

(4)一般に日射センサには,光量が小さいときは抵抗値が大きく,光量が大きくなるに従い抵抗値が小さくなる負の光量特性をもつホト・ダイオードが用いられており,車外や車室内の光量を検出しやすい箇所に日射センサは取り付けられている。

正解

ホトダイオードは,光量に応じて電流の流れを変化させる素子で,ダイオードの分類に属し,発生光量の電流値を抵抗値⇒電圧値に変換して明るさを検出する。

センサの取付場所は,一般に車外や車室内の光量を検出しやすい箇所に取り付けられている。

抵抗値の変化(光度抵抗特性)は,光量が小さいときは抵抗値が大きく,光量が大きくなるに従い抵抗値が小さくなる負の光量特性をもつホトダイオードが用いられている。

 

 

よって答えは(1)