自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

平成19年3月実施1級小型問題25:オート・エアコン

25

オート・エアコンに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

 

(1)アスピレータ型の内気温センサは,イグニション・スイッチON時には常に室内の空気をセンサに循環させて内気温を検出している。

(2)日射センサに用いられるホト・ダイオードは,日射量が増すと電流量が増加する性質がある。

(3)プレッシャ・スイッチは冷媒圧力が低下した場合,及び異常に上昇した場合に接点がONになり,エンジンECUとエアコンECU間の信号を遮断する。

(4)水温センサには負特性のサーミスタが用いられ,温度に正比例してサーミスタの抵抗値が変化する性質を利用している。

 

解く

 

(1)アスピレータ型の内気温センサは,イグニション・スイッチON時には常に室内の空気をセンサに循環させて内気温を検出している。

不適切

(2)日射センサに用いられるホト・ダイオードは,日射量が増すと電流量が増加する性質がある。

適切

日射センサ

 

日射センサには,図のようなホト・ダイオード,光導電セル(CdS)などが用いられているが,ここでは,ホト・ダイオードの日射センサについて説明する。

ホト・ダイオードは,光量に応じて電流の流れを変化させる素子で,ダイオードの分類に属し発生光量の電流値を抵抗値→電圧値に変換して明るさを検出する。センサの取付場所は,一般に車外や車室内の光量を検出しやすい箇所に取り付けられている。

抵抗値の変化(光度抵抗特性)は,光量が小さいときは抵抗値が大きく,光量が大きくなるに従い抵抗値が小さくなる負の光量特性をもつホト・ダイオードが用いられている。

(3)プレッシャ・スイッチは冷媒圧力が低下した場合,及び異常に上昇した場合に接点がONになり,エンジンECUとエアコンECU間の信号を遮断する。

不適切

図は,圧力センサが検出している冷媒ガスの圧力特性で,図の正常の範囲を外れると,圧力センサに内蔵されたスイッチが作動状態(開:遮断)となる。

コンプレッサの駆動は,エンジンECUマイコンからの信号電圧により行われる。圧力センサが非作動時(閉:冷媒ガス圧力の上限値又は下限値の正常範囲内にあるとき),オート・エアコンECUマイコンの信号電圧により出力回路のTrがONの場合には,エンジンECUの5V安定化電源回路(A)抵抗(R)圧力センサオート・エアコンECUの出力回路のTr・ONオート・エアコンECUのアースに電流を流す回路構成

で,エンジンECUの入力回路に0Vが入力され,その結果マイコンにより,コンプレッサが運転される。

 

 

(4)水温センサには負特性のサーミスタが用いられ,温度に正比例してサーミスタの抵抗値が変化する性質を利用している。

不適切

 

よって答えは2