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平成18年実施検定1級小型問題26:一般的なオート・エアコンに関する記述

26

一般的なオート・エアコンに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)内気温センサは,検出素子(サーミスタ)部に室内の空気を循環させる構造になっている。

(2)内気温センサの温度抵抗特性は,温度が低いときは抵抗値が小さく,温度が高くなるにつれて抵抗値が大きくなるのが一般的である。

(3)外気温センサは,急激な外気温の変化に緩慢に反応させるため,サーミスタが樹脂等で固められており,車両の前部に取り付けられている。

(4)日射センサは,日射量を検出して空調制御の補正を行うためのもので,日射量を電圧値に置き換え,エアコンECUに信号を出力している。

 

解く

 

(1)内気温センサは,検出素子(サーミスタ)部に室内の空気を循環させる構造になっている。

適切

(2)内気温センサの温度抵抗特性は,温度が低いときは抵抗値が小さく,温度が高くなるにつれて抵抗値が大きくなるのが一般的である。

不適切

(3)外気温センサは,急激な外気温の変化に緩慢に反応させるため,サーミスタが樹脂等で固められており,車両の前部に取り付けられている。

適切

外気温度センサ

図に示す外気温度センサの基本構造は,車両周辺の温度を検出して冷房・暖房モードにおけるオート・エアコン・ユニットの基本制御の補正に利用される。

更に車室内温度の安定時に外気温度の変化に対して体感覚に著しい不央感が生じないようにする補正も行っている。また,センサ本体を樹脂で固めて外気温度の変化に対して温度反応速度を緩慢にしている。

(4)日射センサは,日射量を検出して空調制御の補正を行うためのもので,日射量を電圧値に置き換え,エアコンECUに信号を出力している。

適切

日射センサ

日射センサには,図のようなホト・ダイオード,光導電セル(CdS)などが用いられているが,こでは,ホトダイオードの日射センサについて説明する。

ホトダイオードは,光量に応じて電流の流れを変化させる素子で,ダイオードの分類に属し,発生光量の電流値を抵抗値⇒電圧値に変換して明るさを検出する。

センサの取付場所は,一般に車外や車室内の光量を検出しやすい箇所に取り付けられている。

抵抗値の変化(光度抵抗特性)は,光量が小さいときは抵抗値が大きく,光量が大きくなるに従い抵抗値が小さくなる負の光量特性をもつホトダイオードが用いられている。

ホト・ダイオードが検出する光量は,マイコンが検出できる電圧値に置き替えられる。

 

よって答えは2