デジタル式サーキット・テスタに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)平均値整流実効値校正方式デジタル・テスタは,交流電圧及び電流の平均値を測定し,それにー定の値(波形率)を掛け合わせることによって,実効値を算出する方式で,測定する交流電圧が正弦波であることを前提に実効値の表示を行っている。
(2)クレスト・ファクタとは,デジタル・テスタがもっている交流波形に対する測定能力を表すもので,交流測定時,交流波形の波高の最大値(P)と実効値(RMS)との比(最大値/実効値)を係数で示しており,正弦波の場合,「P/P/√2=√2≒1.414」という式で求められる。
(3)電源電圧が12Vで,抵抗値2MΩの抵抗2個を直列に接続した回路において,片方の抵抗の両端に内部抵抗10MΩのテスタを接続したとき,計算で求められるテスタの表示値は,約5.454Vになる。
(4)テスタの直流電圧表示値が2.0000Vのとき,直流電圧計の性能表に記載の確度が5Vレンジで「0.025+5」と表記されたテスタの実際の測定値は,1.9495V~2.0505Vの範囲になる。
解く
(1)平均値整流実効値校正方式デジタル・テスタは,交流電圧及び電流の平均値を測定し,それにー定の値(波形率)を掛け合わせることによって,実効値を算出する方式で,測定する交流電圧が正弦波であることを前提に実効値の表示を行っている。
適切
(2)クレスト・ファクタとは,デジタル・テスタがもっている交流波形に対する測定能力を表すもので,交流測定時,交流波形の波高の最大値(P)と実効値(RMS)との比(最大値/実効値)を係数で示しており,正弦波の場合,「P/P/√2=√2≒1.414」という式で求められる。
適切
(3)電源電圧が12Vで,抵抗値2MΩの抵抗2個を直列に接続した回路において,片方の抵抗の両端に内部抵抗10MΩのテスタを接続したとき,計算で求められるテスタの表示値は,約5.454Vになる。
適切
(4)テスタの直流電圧表示値が2.0000Vのとき,直流電圧計の性能表に記載の確度が5Vレンジで「0.025+5」と表記されたテスタの実際の測定値は,1.9495V~2.0505Vの範囲になる。
不適切
2.0000×0.00025+0.0005=0.001
故に
2.0000±0.001=1.9990~2.0010
よって答えは 4