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デジタル式サーキット・テスタに関して述べた(イ)から(ハ)の文章の正誤の組み合わせとして,適切なものは(1)から(4)のうちどれか。
(イ)電源電圧が5Vで,抵抗値500kΩの抵抗2個を直列に接続した回路において,片方の抵抗の両端に内部抵抗50kΩのテスタ(電圧計)を接続したとき,計算で求められるテスタの表示値は,約1.66Vになる。
(ロ)クレスト・ファクタとは,デジタル・テスタがもっている交流波形に対する測定能力を表すもので,交流測定時,交流波形の波高の最大値(P)と実効値(RMS)との比(最大値/実効値)を係数で示しており,正弦波の場合,「p/(p/√2)=√2≒1.414」という式で表わされる。
(ハ)テスタの直流電圧表示値が12.494Vのとき,直流電圧計の性能表に確度が50Vレンジで「0.03+2」と記載されていた場合の実際の電圧値は,12.488V~12.500Vの範囲になる。
(イ)(ロ)(ハ)
(1) 正 誤 誤
(2) 誤 正 正
(3) 正 誤 正
(4) 誤 正 誤
(解く)
(イ)電源電圧が5Vで,抵抗値500kΩの抵抗2個を直列に接続した回路において,片方の抵抗の両端に内部抵抗50kΩのテスタ(電圧計)を接続したとき,計算で求められるテスタの表示値は,約1.66Vになる。
不適切
(ロ)クレスト・ファクタとは,デジタル・テスタがもっている交流波形に対する測定能力を表すもので,交流測定時,交流波形の波高の最大値(P)と実効値(RMS)との比(最大値/実効値)を係数で示しており,正弦波の場合,「p/(p/√2)=√2≒1.414」という式で表わされる。
適切
(ハ)テスタの直流電圧表示値が12.494Vのとき,直流電圧計の性能表に確度が50Vレンジで「0.03+2」と記載されていた場合の実際の電圧値は,12.488V~12.500Vの範囲になる。
適切
12.494×0.0003+0.002=0.0057482
故に
12.494±0.006=12.488~12.500
よって答えは(2)