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自動車整備士資格試験を解く

令和6年3月実施2級ジーゼル問題21:ホイール及びタイヤ

21

ホイール及びタイヤに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

 

(1) タイヤのトレッド部の両肩が異常摩耗する場合は,エア圧の過小又は過負荷が考えられる。

(2) マグネシウム・ホイールは,アルミ・ホイールに比べて軽量で,寸法安定性,耐食性に優れている。

(3) シミーとは,走行中に起こる前輪の横振れにより,ステアリング・ホイールが回転方向に継続的に振動する現象のことをいう。

(4) 大型車では,規定トルクでホイール・ナット(ボルト)を締め付け後は50km~100kmの走行を目安に増し締めをする必要がある。

 

解く

(1) タイヤのトレッド部の両肩が異常摩耗する場合は,エア圧の過小又は過負荷が考えられる。

適切

図のようにトレッド部の両肩が摩耗する場合は、エア圧の過小又は過負荷が考えられる。

(2) マグネシウム・ホイールは,アルミ・ホイールに比べて軽量で,寸法安定性,耐食性に優れている。

不適切

マグネシウム・ホイール

マグネシウム・ホイールは、アルミ・ホイールに比べて更に軽量、かつ、寸法安定性に優れているため、軽量、高強度を要する用途に限定して用いられているが、耐食性、設計自由度がアルミ・ホイールと比べ劣る。

 

(3) シミーとは,走行中に起こる前輪の横振れにより,ステアリング・ホイールが回転方向に継続的に振動する現象のことをいう。

適切

(注3)シミーとは、走行中に起こる前輪の横振れにより、ステアリング・ホイールが回転方向に継続的に振動する現象をいう。

 

(4) 大型車では,規定トルクでホイール・ナット(ボルト)を締め付け後は50km~100kmの走行を目安に増し締めをする必要がある。        ×

適切

増し締め

締め付けトルクの大きな大型車では、規定の締め付けトルクでホイール・ナット(ボルト)を締め付けたあとでも、図(1)のように、ハブとホイール、ホイール面同士、ホイールとホイール・ナットの接合面の微細な凹凸、塗料及びごみなどが、走行することで発生する振動や圧力により、つぶれや摩耗が発生し初期なじみが起こる。この初期なじみは、軸力が低下する原因となり、場合によってはホイール・ナット(ボルト)の緩みの限界を下回り、ホイール・ナット(ボルト)に緩みが発生することがある。

このため、締め付け後は50~100kmの走行を目安に増し締めする必要があり、増し締めは、図(2)のように軸力の低下幅が大きい初期なじみか起こったあとに、再度、規定トルクでホイール・ナット(ボルト)を締め付けるもので、軸力低下を小さく抑えることができる。

よって答えは2