↑リンク腕試し過去問で
CAN通信に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)高速側CANバス・ラインに設けられている「終端抵抗」は,信号線と負荷(受信源)のインピーダンスの同期を取り信号波形の乱れを防止しており,アクティブ・タイプは,ボルテージ・レギュレータと抵抗の組み合わせで用いている。
(2)CAN 通信の信号電圧の波形は, ISO規格仕様のほか、フレーム構成などは各自動車メーカ独自に設計されたものであることから,この信号電圧波形から直接,各 ECU の送受信データの内容を読み取ることはできない。
(3)CAN 通信の物理仕様の規格は,データ・リンク層と物理層があり,データ・リンク層では,電気信号からデータ構成に関わるフレームへの変換,送信データの優先順位の管理,メッセージの受け渡し報告,エラーの検出や確認判定の定義を,物理層では,物理的な特性や仕様としての bit の同期,タイミング,トランシーバ及び CAN バス特性の定義を行っている。
(4)CAN 通信システムでは,通信規格は決められているが,細部の仕様は,各自動車メーカ仕様のシステムが採用されており,電気信号からデータ構成に関わるフレームへの変換,送信データの優先順位の管理,メッセージの受け渡し報告,エラーの検出や確認, bit の同期,タイミング,・トランシーバ及びバス特性などに関わる診断は,該当自動車メーカ仕様の外部診断器以外でも診断は可能である。