CAN通信システムの点検に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)車載式故障診断装置には,バス・ラインの異常,通信異常の検知及びECUの診断機能が組み込まれ,CAN通信システムとECUごとにダイアグノーシスが設定されている。
(2)サーキット・テスタによる点検では,バス・ラインの断線,短絡及び終端抵抗の確認が不可能であるので,それらを確認する場合は,オシロスコープなどを用いた波形観測が必ず必要となる。
(3)CAN通信システムにトラブルが発生した場合は,ダッシュ・ボードのメータ・パネル又はモニタ・ディスプレイなどでトラブル発生の警告を行う。
(4)CAN通信システムでは,通信規格は決められているが,細部の仕様は,各自動車メーカ仕様のシステムが採用されている。
解く
(1)車載式故障診断装置には,バス・ラインの異常,通信異常の検知及びECUの診断機能が組み込まれ,CAN通信システムとECUごとにダイアグノーシスが設定されている。
適切
点検・整備の対応として車載式故障診断装置には,通信異常,バス・ラインの異常の検知及び ECU の診断機能が組み込まれ, CAN 通信システムと ECU ごとにダイアグノーシスが設定されている。 CAN 通信システムにトラブルが発生した場合は,ダッシュ・ボードのメータ・パネル又はモニタ・ディスプレイなどでトラブル発生の警告を行う。
(2)サーキット・テスタによる点検では,バス・ラインの断線,短絡及び終端抵抗の確認が不可能であるので,それらを確認する場合は,オシロスコープなどを用いた波形観測が必ず必要となる。
不適切
可能
(3)CAN通信システムにトラブルが発生した場合は,ダッシュ・ボードのメータ・パネル又はモニタ・ディスプレイなどでトラブル発生の警告を行う。
適切
(4)CAN通信システムでは,通信規格は決められているが,細部の仕様は,各自動車メーカ仕様のシステムが採用されている。
適切
CAN 通信システムでは,通信規格は決められているが,細部の仕様は,各自動車メーカ仕様のシステムが採用されており,電気信号からデータ構成に関わるフレームへの変換,送信データの優先順位の管理,メッセージの受け渡し報告,エラーの検出や確認, bit の同期,タイミング,・トランシーバ及びバス特性などに関わる診断は,該当自動車メーカ仕様の外部診断器で行うしか診断は不可能である。
よって答えは 2