整備工場の環境対応に関する記述:平成30年3月実施1級小型問題42
整備工場の環境対応に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)ダイオキシン類は,炭素,酸素,水素,塩素等が熱せられるような過程において自然に発生する副生成物で,整備工場においては,補修部品や用品の包装用フィルム等を焼却する場合に発生する可能性がある。
(2)油水分離槽は,工場排水(ピット排水,洗車場排水)から油分等を取り除き排水することによって下水や河川の汚濁を防止するもので,油水分離槽にたまった泥等は,専門業者に依頼するなどして定期的に取り除く必要がある。
(3)整備工場から発生する騒音・振動は,排気音,急発進や急停止のタイヤ・スリップ音,クラクション,エア・コンプッレッサ,スチーム・クリーナ等を発生源とするものが多く,これらの騒音・振動に対する近隣住民への生活環境保護規制がある。
(4)整備事業場から排出されたオイル缶,シンナー(有機溶剤)は,「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」及び「資源の有効な利用の促進に関する法律」により管理する必要がある。
解く
(1)ダイオキシン類は,炭素,酸素,水素,塩素等が熱せられるような過程において自然に発生する副生成物で,整備工場においては,補修部品や用品の包装用フィルム等を焼却する場合に発生する可能性がある。
適切
(2)油水分離槽は,工場排水(ピット排水,洗車場排水)から油分等を取り除き排水することによって下水や河川の汚濁を防止するもので,油水分離槽にたまった泥等は,専門業者に依頼するなどして定期的に取り除く必要がある。
適切
(3)整備工場から発生する騒音・振動は,排気音,急発進や急停止のタイヤ・スリップ音,クラクション,エア・コンプッレッサ,スチーム・クリーナ等を発生源とするものが多く,これらの騒音・振動に対する近隣住民への生活環境保護規制がある。
適切
(4)整備事業場から排出されたオイル缶,シンナー(有機溶剤)は,「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」及び「資源の有効な利用の促進に関する法律」により管理する必要がある。
不適切
シンナー(有機溶剤)は,特定化学物質の環境への排出量の把握及び管理の改善の促進に関する法律(PRTR法)により管理する必要がある。
整備工場から排出される廃棄物
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法規制<環境基本法> |
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①地球温暖化対策の推進に関する法律 ②特定化学物質の環境への排出量の把握及び管理の改善の促進に関する法律(PRTR法) |
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⑧振動規制法 ⑨廃棄物の処理及び清掃に関する法律 ⑩再生資源の利用の促進に関する法律 ⑪容器包装リサイクル法 |