自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

振動・騒音分析器及び騒音計:平成24年3月実施1級小型問題26

自動車整備士資格の勉強始めました

 

振動・騒音分析器及び騒音計に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

(1)振動量測定の種類には,加速度(ACC),速度(VEL),変位(DISP)があり,そのうち,人体応答に適応する測定量は速度であり,その単位にはm/Sを用いる。

(2)騒音計の振動周波数補正特性のうちC特性は,人の聴覚に最も近い補正をし,排気騒音の測定など,自動車の騒音を測定するときに使用され,測定の単位はdB(C)と表す。

(3)騒音測定の際には,一般にマイクロホンを壁や,床などの反射面に,できるかぎり近づける必要がある。

(4)振動量測定の種類には,加速度,速度,変位があり,自動車整備の場合には,加速度の測定を用いることが多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解く

(1)振動量測定の種類には,加速度(ACC),速度(VEL),変位(DISP)があり,そのうち,人体応答に適応する測定量は速度であり,その単位にはm/Sを用いる。

不適切

測定の内容(運動量)

振動値(測定量)

単位

目的・特徴

加速度(ACC)

m/s2

高振動周波数で大出力が得られる。

力が加速度に比例する。

人体応答に適応する。

速度(VEL)

m/s

中域振動周波数で変位が小さい場合に適用する。

固体音,音響放射に関連する判定に適用する。

変位(DISP)

m

変位の振幅が特に重要な場合,例えば,接触の危険や加工精度を要する場合に適用する。

 

(2)騒音計の振動周波数補正特性のうちC特性は,人の聴覚に最も近い補正をし,排気騒音の測定など,自動車の騒音を測定するときに使用され,測定の単位はdB(C)と表す。

不適切

音の測定

A特性

A特性は図のように,人の聴覚に最も近い補正をする。排気騒音の測定など,自動車の騒音を測定するときに使用される。測定の単位はdB(A)と表す。

c特性

C特性は,図のように,ほほ平坦な特性で、人の聴覚とは異なるため,特に,低周波数域では,人の感覚より大きな値を示す。したがって,一般にA特性よりもdBが高くなる。測定の単位はdB(C)と表す。

F特性

音圧レベルを測定する場合は,振動周波数を補正しない音の物理的尺度であるF特性(平たん:Flat特性)で行い,音圧レベルとして表示するときの単位はdBである。

 

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(3)騒音測定の際には,一般にマイクロホンを壁や,床などの反射面に,できるかぎり近づける必要がある。

不適切

測定上の注意

① 騒音測定の際には,一般にマイクロホンを壁や,床などの反射面からなるべく離す。

② 暗騒音(注参照)が大きい場合は,測定誤差が出やすい。この場合,測定対象の音を止めたどきと,止めないときの差が 10dB 以上あれば,暗騒音の影響は,ほとんど無視してよい。その差が 10dB 以下の場合は,例えば,電話のべルが鳴っているときが 80dB で,鳴っていないときが 75dB とすると,差が 5dB であるから,表より補正値の 2dB を引いて,真の電話のべルの大きさは 78dB となる。

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(注):暗騒音とは,ある騒音を測定するとき,その騒音以外の周りの音をいう。

 

③ 強い風がマイクロホンに当たると,風の音が雑音となって測定値に誤差を与える原因となる。風がある場合は,防風スクリーンを使用すると風による影響が低減される。

(4)振動量測定の種類には,加速度,速度,変位があり,自動車整備の場合には,加速度の測定を用いることが多い。

適切

振動量の測定(振動計モード)

自動車の振動現象は,ばね上振動のような数Hzの低周波のものから歯車のように数kHzの高周波まで広範囲に含まれているが,その部位の全体域(測定器で設定される振動周波数帯域)の振動を定量的に把握する場合には,振動計モードにして測定を行う。一般的な測定例としては,整備前の振動量と整備後の振動量の測定を行い,その結果を比較して,その効果を確認したいときなどに用いる。この場合,振動センサは,測定部位に極力近い位置にセットする。振動量測定の種類には,加速度,速度,変位があり,それらの測定は,(300)それぞれ,表のような目的及び特徴がある。自動車整備の場合には,加速度の測定を用いることが多く,以下,加速度の測定による振動・騒音の分析について説明する。

 よって答えは 4