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作業上の注意事項に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)電気ドリルを用いた作業のときは,切粉によるけが防止のため手袋をはめて作業する。 |
(2)自動車をガレージ・ジャッキでジャッキ・アップしたままの状態で,ジャッキを移動させない。 |
(3)2柱式のオート・リフトでは,タイヤが約50cm程度浮上したところで,車両を軽く押して安定しているか確認し,受け台が確実にセットされているかを確認する。 |
(4)バッテリの充電中は,バッテリ・キャップをごみ等の混入を防ぐため取り付けておくこと。 |
解く
(1)電気ドリルを用いた作業のときは,切粉によるけが防止のため手袋をはめて作業する。 不適切 |
卓上ボール盤及び電気ドリル ①手袋をはめて作業をしない。 ②ドリルは,確実に取り付ける。 ③穴あけ位置にポンチを打つ。 ④ドリルと共回りする恐れのあるものは,加工物をバイスに取り付けて作業する。 ⑤無理な力を掛けて作業しない。また,貫通前は,強く押えないようにする。 ⑥回転中の刃物には,絶対に触れない。 ⑦引火,爆発の恐れのある物質(ガソリン,ラッカ,ペイント,ガス等)のある場所では使用しない。 |
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(2)自動車をガレージ・ジャッキでジャッキ・アップしたままの状態で,ジャッキを移動させない。 適切 |
ガレージ・ジャッキ ジャッキは自動車専用のもので,リジッド・ラックの代用等,ほかの用途に使用しない。 使用場所は,平らで強固な床面であること。 ジャッキ・アップするときは,輪止めを適切に使用する。 ジャッキ・アップする場合,各車種で決められたジャッキ・アップ・ポイントが,受け皿の中心に掛かるようにする。 ジャッキ・アップしたままで作業するときは、必ずリジッド・ラックを併用する。 自動車をジャッキ・アップしたままで,ジャッキを移動させない。 |
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(3)2柱式のオート・リフトでは,タイヤが約50cm程度浮上したところで,車両を軽く押して安定しているか確認し,受け台が確実にセットされているかを確認する。 |
不適切 |
約10cm |
オート・リフト(2柱式) 規程以上の荷重を掛けない。 各車種で決められた位置に,受け台をバランスよく確実にセットする タイヤが10cm程度浮上したところで,フロント・ボンネットを両手で軽く押して,車が安定しているか確認し,受け台が確実にセットされていることを確認する。 周囲を確認の上,昇降レバーを操作する。作動中は車の下には入らない。 ⑤4柱リフトは,タイヤの前後に必ず輪止めをする。 ⑥定められた保守管理を欠かさない。 |
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(4)バッテリの充電中は,バッテリ・キャップをごみ等の混入を防ぐため取り付けておくこと。 |
不適切
充電器の取り扱い
①バッテリは慎重に取り扱い,バッテリ液が衣服,肌に付着しないように注意する。(バッテリ液が肌についた場合は,すぐに水で洗い流す。)
②充電器のON,OFFは,バッテリに接続コードを接続した状態で行う。
③充電中のバッテリは,水素ガスと酸素ガスが発生するので,火気を絶対に近付けない。また,バッテリ・キャップは,外しておく。
④充電作業は,換気のよい場所で行う。
よって答えは(2)