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「働く人の安全と健康を確保」するために作られている安全作業のルールに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)グラインダ(自由研削用)の「と石」の取り替え及び試運転は,二級自動車整備士の資格を持っている者でなければ行ってはならない。 |
(2)電気ドリルで作業をするときは,手を保護するため必ず手袋を着用しなければならない。 |
(3)バッテリ充電作業時にバッテリ端子から接続コードを取り外すときは,充電器のスイッチをOFFにしてから行わなければならない。 |
(4)チェーン・ブロックでつり上げる場合のワイヤ・ロープの「玉掛け」は,ワイヤ・ロープに無理な力がかからないように左右のワイヤ・ロープの作る角度を90°にすることが望ましい。 |
解く
(1)グラインダ(自由研削用)の「と石」の取り替え及び試運転は,二級自動車整備士の資格を持っている者でなければ行ってはならない。 不適切 |
機械設備関係の取り扱い
(1)グラインダ(自由研削用)の保守管理と安全な研削作業
①研削作業
㋑その日の作業を開始する前には,.1分間以上の空転試験を行い,安全な位置で異音,異常振動のないことを確認する。(空転試験を行うときは,必ず体を正面位置から避けて行う。)
㋺保護めがね,防じんマスクを必す着用する。(ハンド・グラインダも同じ。)
㋩安全力バーのないものは,絶対に使用しない。
㊁スパーク・ブレーカ,ワーク・レストと「と石」のすき間を調整して使用する。
㋭「と石」の指定使用面(側面)以外は絶対に使用しない。
㋬研削粉の飛散する方向に人がいないことを確認し,衝撃を与えないように使用する。
②「と石」の取り替え
㋑指名されたもの特別教育修了者一以外は,「と石」の取り替為試運転は行えない。
㋺試運転は,3分間以上行い,異音,異常振動のないことを確認する。
㋩「と石」製造者の検査表のついていない「と石」は使用しない。
(2)電気ドリルで作業をするときは,手を保護するため必ず手袋を着用しなければならない。 不適切 卓上ポール盤及び電気ドリル ①手袋をはめて作業をしない。 ②ドリルは,確実に取り付ける。 ③穴あけ位置にポンチを打つ。 ④ドリルと共回りする恐れのあるものは,加工物をバイスに取り付けて作業する。 ⑤無理な力を掛けて作業しない。また,貫通前は,強く押えないようにする。 ⑥回転中の刃物には,絶対に触れない。 ⑦引火,爆発の恐れのある物質(ガソリン,ラッカ,ペイント,ガス等)のある場所では使用しない。
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(3)バッテリ充電作業時にバッテリ端子から接続コードを取り外すときは,充電器のスイッチをOFFにしてから行わなければならない。 適切 充電器の取り扱い
①バッテリは慎重に取り扱い、バッテリ液が衣服、肌に付着しないように注意する。 (バッテリ液が肌についた場合は、すぐに水で洗い流す。) ②充電器のON、OFFは、バッテリに接続コードを接続した状態で行う。 ③充電中のバッテリは、水素ガスと酸素ガスが発生するので、火気を絶対に近づけない。 また、バッテリ・キャップは、外しておく。 ④充電作業は、換気の良い場所で行う。
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(4)チェーン・ブロックでつり上げる場合のワイヤ・ロープの「玉掛け」は,ワイヤ・ロープに無理な力がかからないように左右のワイヤ・ロープの作る角度を90°にすることが望ましい。 |
不適切
チェーン・ブロック及び電動ホイスト
①許容荷重を超えるものはつらない。
②つり方の支持方法,構造の強度は十分確認する。
③ワイヤ・ロープの掛け方をよく考え,ワイヤ・ロープに無理な力が掛からないようにする。
④つり上げ操作をする人と玉掛け(つり上げる物体をセット)する人とが違う場合は,互いに合図を確実にする。
⑤つり上げた物体の下には,入らない。
⑥チェーン・プロック,ホイストの移動操作は,つり上げた物体から離れた位置で行う。
⑦ホイストは,定められた保守管理を欠かさない。
よって答えは(3)