整備作業を安全に行うための注意事項として、適切なものは次のうちどれか。
(1)電気ドリルで部品に穴あけ作業をするときは,ドリルから手のケガを防ぐために必ず手袋を着用する。 |
(2)グラインダの「と石」の取り替えは,指名された者(特別教育終了者)の指示がある場合以外は行ってはいけない。 |
(3)バッテリを充電しているときは,水素ガスと酸素ガスが発生するので,バッテリ・キャップを閉め,タバコ等の火気を近づけない。 |
(4)ガレージ・ジャッキで自動車をジャッキ・アップするときは輪止めを適切に使用し,また,ジャッキを移動させない。 |
解く
(1)電気ドリルで部品に穴あけ作業をするときは,ドリルから手のケガを防ぐために必ず手袋を着用する。 不適切 |
卓上ボール盤及び電気ドリル ①手袋をはめて作業をしない。 ②ドリルは,確実に取り付ける。 ③穴あけ位置にポンチを打つ。 ④ドリルと共回りする恐れのあるものは,加工物をバイスに取り付けて作業する。 ⑤無理な力を掛けて作業しない。また,貫通前は,強く押えないようにする。 ⑥回転中の刃物には,絶対に触れない。 ⑦引火,爆発の恐れのある物質(ガソリン,ラッカ,ペイント,ガス等)のある場所では使用しない。
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(2)グラインダの「と石」の取り替えは,指名された者(特別教育終了者)の指示がある場合以外は行ってはいけない。 不適切 |
グラインダ(自由研削用)の保守管理と安全な研削作業 ①研削作業 ㋑その日の作業を開始する前には,.1分間以上の空転試験を行い,安全な位置で異音,異常振動のないことを確認する。(空転試験を行うときは,必ず体を正面位置から避けて行う。) ㋺保護めがね,防じんマスクを必す着用する。(ハンド・グラインダも同じ。) ㋩安全力バーのないものは,絶対に使用しない。 ㊁スパーク・ブレーカ,ワーク・レストと「と石」のすき間を調整して使用する。 ㋭「と石」の指定使用面(側面)以外は絶対に使用しない。 ㋬研削粉の飛散する方向に人がいないことを確認し,衝撃を与えないように使用する。 ②「と石」の取り替え ㋑氏名されたもの特別教育修了者一以外は,「と石」の取り替為試運転は行えない。 ㋺試運転は,3分間以上行い,異音,異常振動のないことを確認する。 ㋩「と石」製造者の検査表のついていない「と石」は使用しない。
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(3)バッテリを充電しているときは,水素ガスと酸素ガスが発生するので,バッテリ・キャップを閉め,タバコ等の火気を近づけない。 不適切 |
充電器の取り扱い ①バッテリは慎重に取り扱い,バッテリ液が衣服,肌に付着しないように注意する。(バッテリ液が肌についた場合は,すぐに水で洗い流す。) ②充電器のON,OFFは,バッテリに接続コードを接続した状態で行う。 ③充電中のバッテリは,水素ガスと酸素ガスが発生するので,火気を絶対に近付けない。また,バッテリ・キャップは,外しておく。 ④充電作業は,換気のよい場所で行う。
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(4)ガレージ・ジャッキで自動車をジャッキ・アップするときは輪止めを適切に使用し,また,ジャッキを移動させない。 |
適切
ガレージ・ジャッキ
ジャッキは自動車専用のもので,リジッド・ラックの代用等,ほかの用途に使用しない。
使用場所は,平らで強固な床面であること。
ジャッキ・アップするときは,輪止めを適切に使用する。
ジャッキ・アップする場合,各車種で決められたジャッキ・アップ・ポイントが,受け皿の中心に掛かるようにする。
ジャッキ・アップしたままで作業するときは、必ずリジッド・ラックを併用する。
自動車をジャッキ・アップしたままで,ジャッキを移動させない。
よって答えは(4)