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自動車整備士資格試験を解く

平成23年6月実施1級小型問題19:EPSに用いられているトルク・センサ

EPSに用いられているトルク・センサに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)トルク・センサは,ステアリング・ホイールの操作に関する信号電圧を検出するセンサで,操舵速度と操舵力の検出を行い,ステアリングの荷重の撃滅(アシスト)を行うための基本信号を作るものである。
(2)ポテンショ・メータ式トルク・センサは,三つの端子をもち,外側端子の一つを電源とし,もう一方の外側端子を信号アースとした場合,センタ端子に回転シャフトの回転角に応じた信号電圧が検出できる。
(3)半導体式トルク・センサに用いられるMREセンサは,三つの端子をもち,外側端子の一つを電源とし,もう一方の外側端子を信号アースとした場合,センタ端子に回転シャフトの回転角に応じた信号電圧が検出できる。
(4)差動トランス式トルク・センサは,差動トランスのコアの移動量を,三つのコイルで電気的に検出している。

 

 

 

 

 

 

 

 

解く
(1)トルク・センサは,ステアリング・ホイールの操作に関する信号電圧を検出するセンサで,操舵速度と操舵力の検出を行い,ステアリングの荷重の撃滅(アシスト)を行うための基本信号を作るものである。
適切

リニア信号センサ
EPSのリニア信号センサとしては,トルク・センサがある。
トルク・センサは,ステアリング・ホイールの操作に関する信号電圧を検出するセンサで,操舵速度と操舵力の検出を行い,ステアリングの荷重の軽減(アシスト)を行うための基本信号を作るものである。種類には,図のようにポテンショ・メータ式,半導体式,差動トランス式などがあり,リニア形態の電気信号が作られる。

 

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(2)ポテンショ・メータ式トルク・センサは,三つの端子をもち,外側端子の一つを電源とし,もう一方の外側端子を信号アースとした場合,センタ端子に回転シャフトの回転角に応じた信号電圧が検出できる。
適切

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(3)半導体式トルク・センサに用いられるMREセンサは,三つの端子をもち,外側端子の一つを電源とし,もう一方の外側端子を信号アースとした場合,センタ端子に回転シャフトの回転角に応じた信号電圧が検出できる。
適切

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(4)差動トランス式トルク・センサは,差動トランスのコアの移動量を,三つのコイルで電気的に検出している。
不適切

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よって答えは(4)