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廃タイヤの処理に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)廃タイヤは,そのすべてが指定産業廃棄物となる。 |
(2)自動車整備工場は,廃棄物処理の事業の許可が必要な「特定事業者(指定店)」に指定されている。 |
(3)廃棄物処理の「特定事業者(指定店)」は,廃タイヤの適正処理と再生利用に協力する義務がある。 |
(4)廃タイヤは,その原材料の60%が石油(ナフサ)なので,「特定事業者(指定店)」が,個々に焼却処分をしなければならない。 |
解く
(1)廃タイヤは,そのすべてが指定産業廃棄物となる。 |
(2)自動車整備工場は,廃棄物処理の事業の許可が必要な「特定事業者(指定店)」に指定されている。 |
(3)廃棄物処理の「特定事業者(指定店)」は,廃タイヤの適正処理と再生利用に協力する義務がある。 適切 |
(4)廃タイヤは,その原材料の60%が石油(ナフサ)なので,「特定事業者(指定店)」が,個々に焼却処分をしなければならない。 |
よって答えは(3)
1. タイヤリサイクルのフロー
廃タイヤの回収は主に2つに分けられます。
・事業者や解体業者が収集・運搬業者へ直接引き渡すルート(産業廃棄物)
・一般家庭から、または自治体を経由しタイヤ販売店が引き取るルート(一般廃棄物)
収集運搬業者が引き取った廃タイヤのほとんどは、中間処理業者によって切断/破砕加工されたのち、再生利用や最終処分先で有効利用されています。中古タイヤとして輸出されるものや原型加工利用されるものの一部は、切断破砕の過程を経ずにタイヤの形状のまま有効利用されます。
タイヤ
環境への影響 |
廃タイヤは,廃車によるものとタイヤ交換によるものとで,年間おびただしい数が排出されている。 タイヤの原材料は,約60%が石油(ナフサ)であり,発熱量はC重油と石炭の中間に位置するほど高い燃料価値を有しているが,野積み放置による火災発生等が社会問題となっている。 |
廃タイヤ区分 |
廃タイヤは,指定一般廃棄物(整備工場等の特定事業者が一般ユーザから引き取る廃タイヤ),指定産業廃棄物(整備工場等の特定事業者がバス,トラック等の事業者から引き取る廃タイヤ),及び産業廃棄物(バス,トラック等の事業者が直接,収集・運搬業者等に引き渡す廃タイヤ)に区分される。 |
適正処理の方法 |
整備工場は,指定一般廃棄物や指定産業廃棄物としての廃タイヤを,営利を目的とせすに適正に処理することが確実であるとして,廃棄物処理の事業の許可が不要な「特定事業者(指定店)」に指定されている。 「特定事業者(指定店)」は,廃タイヤの適正処理と再生利用に協力する義務があるので,廃タイヤの処理は,タイヤ・メーカー各社が整備している販売店網による自主回収ルートが利用できる。 なお,このルートを利用せずに直接,収集・運搬業者に処理を委託する場合は,マニフェスト制度による処理を行う。 |