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平成19年11月実施検定1級小型問題17:電子制御式4速ATのフェイルセーフ制御に関する文章

17

電子制御式4速ATのフェイルセーフ制御に関する文章の正誤の組み合わせとして,適切なものは次の(1)~(4)のうちどれか。

 

(イ)走行中,車速センサ1と車速センサ2との2系統とも異常が発生した場合,1レンジでは1速固定で走行できる。

 

(ロ)オーバラン・クラッチ・ソレノイドに異常が発生した場合,AT・ECUはソレノイドをOFFにするため,オーバラン・クラッチを開放する。

 

(ハ)スロットル・ポジション・センサに異常が発生した場合,スロットル・バルブ・スイッチのアイドル接点とフル接点とのON・OFFの組み合わせにより,スロットル・バルブ開度を検知し,走行できるよう制御しているものがある。

 

 

 

(1)(イ)正 (ロ)正 (ハ)誤

(2)(イ)正 (ロ)誤 (ハ)誤

(3)(イ)誤 (ロ)正 (ハ)正

(4)(イ)誤 (ロ)誤 (ハ)正

 

解く

 

(イ)走行中,車速センサ1と車速センサ2との2系統とも異常が発生した場合,1レンジでは1速固定で走行できる。

不適切

フェイルセーフ項目

車速センサ

車速センサは,車速センサ1と車速センサ2の2系統から入力している。そのどちらか一系統に異常が発生しても,走行が可能である。また,走行中に2系統とも,異常が発生した場合は,D,2レンジでは3速固定,1レンジでは2速固定とし走行できる。

 

(ロ)オーバラン・クラッチ・ソレノイドに異常が発生した場合,AT・ECUはソレノイドをOFFにするため,オーバラン・クラッチ開放する。

不適切

 

オーバラン・クラッチ・ソレノイド・バルブ

オーバラン・クラッチ・ソレノイド・バルブに異常が発生すると,ECUは,ソレノイド・バルブをOFFにするため,オーバラン・クラッチ締結して,減速時に,常にエンジン・ブレーキが効くようになる。(ただし,D1、21は除く)なお,Dレンジ4速域になると(オーバドライブ・スイッチON時),ECUは,ライン・プレッシャを高くして,4速(オーバドライブ)にしている。

 

(ハ)スロットル・ポジション・センサに異常が発生した場合,スロットル・バルブ・スイッチのアイドル接点とフル接点とのON・OFFの組み合わせにより,スロットル・バルブ開度を検知し,走行できるよう制御しているものがある。

適切

ス口ットル・ポジション・センサ

スロットル・ポジション・センサに異常が発生すると,スロットル・バルブ・スイッチのアイドル接点とフル接点のON・OFFにより表のようにスロットル開度を3段階で検知し,走行できるよう制御している。変速は1一4速(オーバドライブ)まで可能だが,変速点は高くなる。また,アイドリング時以外はライン・プレッシャが最高圧となるので,変速ショックも大きくなる。

 

よって答えは4