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自動車整備士資格試験を解く

平成19年3月実施1級小型問題23:ABS ソレノイド・コイル

23

図に示す回路において,ソレノイド・コイル非作動条件時の点検結果に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。ただし,リレーは常開(ノーマルオープン)で,駆動回路内の電圧降下,リレー接点の異常及び重複故障はないものとする。

1)図(1)のようにFSRがONのとき,V1の電圧は0Vであり,V2の電圧は12Vであること。

2)図(2)のようにFSRがONのとき,V1~V4には電圧が発生していないこと。

3)図(1)のようにFSRがONのとき,V2に12Vの電圧が発生していなければ,ECU本体の異常,FSR電源線,FSR(接点側),アクチュエータ電源線,アクチュエータ及び駆動信号線の異常(断線,短絡)が推測できる。

4)図(2)のようにFSRがONのとき,V1からV4に12Vの電圧が発生していれば,FSR動線,FSR電源線,FSR(接点側),アクチュエータ電源線,アクチュエータ,FLOUT駆動信号線まで異常がないと推測できる。

 

解く

 

(1)図(1)のようにFSRがONのとき,V1の電圧は0Vであり,V2の電圧は12Vであること。

(2)図(2)のようにFSRがONのとき,V1~V4には電圧が発生していないこと。

不適切

V1~V4には12Vの電圧が発生していること。

(3)図(1)のようにFSRがONのとき,V2に12Vの電圧が発生していなければ,ECU本体の異常,FSR電源線,FSR(接点側),アクチュエータ電源線,アクチュエータ及び駆動信号線の異常(断線,短絡)が推測できる。

(4)図(2)のようにFSRがONのとき,V1からV4に12Vの電圧が発生していれば,FSR動線,FSR電源線,FSR(接点側),アクチュエータ電源線,アクチュエータ,FLOUT駆動信号線まで異常がないと推測できる。

 

よって答えは2

参考

駆動停止時の点検

①図(1)のようにFSRがONのとき,V1の電圧は0Vであり,V2の電圧は12Vであること。

V1に12Vの電圧が発生していれば,ECU本体の異常,駆動信号線の異常(短絡)が推測でき,V2に12Vの電圧が発生していなければ,ECU本体の異常,FSR電源線,FSR(接点側),アクチュエータ電源線,アクチュエータ及び駆動信号線の異常(断線,短絡)が推測できる。

②図(2)のようにFSRがONのとき,V1~V4には12Vの電圧が発生していること。

V1に12Vの電圧が発生していなければ,FSR電源線,FSR駆動信号線,FSR(接点側)の異常(断線,短絡),アクチュエータ電源線,アクチュエータの異常(短絡)が推測できる。また,V1に12Vの電圧が発生してV2に発生しないときは,アクチュエータ電源線の異常(断線)が推測でき,同じく,V2に電圧が発生してV3に発生しないときは,アクチュエータの異常(断線,短絡),V3に電圧が発生してV4に発生しないときは,駆動信号線の異常(断線)が推測できる。

したがって,V1からV4に12Vの電圧が発生していれば,FSR動線,FSR電源線,FSR(接点側),アクチュエータ電源線,アクチュエータ,FLOUT駆動信号線まで異常がないと推測できる。