22改
図に示すABS等のスイッチングに用いる断続駆動アクチュエータの異常検知に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)リレー・コイル系の異常検知は,駆動回路ON時に,閾値をアップ・エッジする信号電圧を検出したときに異常検知を行う。 |
(2)リレー・コイル系の異常検知は,駆動回路OFF時に,閾値をダウン・エッジする信号電圧を検出したときに異常検知を行う。 |
(3)ソレノイド・コイル系の異常検知は,駆動回路OFF時に,閾値をアップ・エッジする信号電圧を検出したときに異常検知を行う。 |
(4)モジュレータ・バルブでの油圧制御結果が車輪速との関係で不可と判断された場合は,フェイルセーフに入る。 |
解く
(1)リレー・コイル系の異常検知は,駆動回路ON時に,閾値をアップ・エッジする信号電圧を検出したときに異常検知を行う。 不適切 |
(2)リレー・コイル系の異常検知は,駆動回路OFF時に,閾値をダウン・エッジする信号電圧を検出したときに異常検知を行う。 不適切 |
(3)ソレノイド・コイル系の異常検知は,駆動回路OFF時に,閾値をアップ・エッジする信号電圧を検出したときに異常検知を行う。 不適切 |
(4)モジュレータ・バルブでの油圧制御結果が車輪速との関係で不可と判断された場合は,フェイルセーフに入る。 |
適切
よって答えは(4)
FSR駆動回路(プラス駆動回路)
図に示す駆動回路のFSR駆動回路でのマイコンが異常検知する仕組みは,マイコンの閾値と駆動回路の信号電圧の比較が行われ,マイコンは,図に示すマイコンの閾値と信号電圧に論理の不一致があるときに異常検知を行う。
図に示すFSR駆動停止時(イニシャル・チェック)に閾値をアップ・エッジする信号電圧を検出したときに異常検知を行う。また,駆動時(ABS作動時)に図に示す閾値をダウン・エッジする信号電圧を検出したときに異常検知を行う。
②前・後輪8系統のモジュレータ・バルブ(マイナス駆動回路)
図に示す駆動回路(前・後輪8系統)でのマイコンが異常検知する仕組みは,マイコンの閾値と駆動回路の信号電圧の比較が行われ,マイコンは,図に示すマイコンの閾値と信号電圧に論理の不一致があるときに異常検知を行う。ここでは,前・後輪8系統の異常検知の仕組みは,基本的に同じであるため,図の前輪駆動回路構成「FLIN」を例に説明する。
図に示すモジュレータ・バルブ「FLIN」の駆動停止時に閾値をダウン・エッジする信号電圧を検出したときに異常検知を行う。また,図に示す「FLIN」の駆動時に閾値をアップ・エッジする信号電圧を検出したときに異常検知を行う。
・モジュレータ・バルブでの油圧制御結果が車輪速との関係で不可と判断された場合は,フェイルセーフに入る。