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令和6年3月実施2級ガソリン問題30:タイヤと路面間の摩擦係数とタイヤのスリップ率の関係

30

図に示すタイヤと路面間の摩擦係数とタイヤのスリップ率の関係を表した特性曲線図において,「路面の摩擦係数が高いコーナリング特性曲線」として,AからDのうち,適切なものは次のうちどれか。        

(1) A        

(2) B        

(3) C        

(4) D

 

解く

 

制動特性及びコーナリング特性

図に示す特性曲線は、制動特性及びコーナリング特性について、タイヤと路面間の摩擦係数とタイヤのスリップ率の関係を表したものの一例である。

ブレーキ特性については、おおよそスリップ率が20%前後で摩擦係数が最大となるが、以後スリップ率が増すに伴い減少する。

コーナリング特性については、スリップ率が増大するに伴い摩擦係数は減少する。この傾向は高い摩擦係数の路面でも低い摩擦係数の路面でも同じである。

したがって、車輪がロック(スリップ率100%)すると制動力が低下して、制動距離が長くなると共にコーナリング・フォースが失われるため操縦安定性、方向安定性が損なわれてスピンを起こすことになる。

ABSは、制動力とコーナリング・フォースの両方を確保するため、図に示す斜線部(E)の範囲に、タイヤのスリップ率を収めるように制動力を制御する装置である。

 

よって答えは3