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自動車整備士資格試験を解く

平成19年3月実施1級小型問題6改:各種リニア信号センサに関する記述

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各種リニア信号センサに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)ホト・ダイオードが使用されている光度検出式センサでは,ダイオード特性の非直線補正のための補正抵抗が直列に入れられている。

(2)ピエゾ効果をもった圧電体が使用される共振型の振動検出式センサは,圧電体に振動を与えると振動の強弱に比例して起電力を発生する。

(3)シリコン・チップ素子を用いた圧力検出式センサは,この素子にあらかじめ電圧を加えておくと圧力の変化に応じて電流が変化する特性を利用している。

(4)MR(磁気抵抗)素子センサは,作用した磁力の大小により素子に発生する電流の変化をICで検出し,信号として出力する。

解く

(1)ホト・ダイオードが使用されている光度検出式センサでは,ダイオード特性の非直線補正のための補正抵抗が直列に入れられている。

不適切

並列

(2)ピエゾ効果をもった圧電体が使用される共振型の振動検出式センサは,圧電体に振動を与えると振動の強弱に比例して起電力を発生する。

適切

(3)シリコン・チップ素子を用いた圧力検出式センサは,この素子にあらかじめ電圧を加えておくと圧力の変化に応じて電流が変化する特性を利用している。

適切

図に示すパキューム・センサ(圧力センサ)は,インテーク・マニホールド圧力を検出するセンサで,スロットル・ボデー本体のスロットル・バルブとインテーク・マニホールド間に取り付けられている。

パキューム・センサ(圧力センサ)には,基準室に大気圧を用いたゲージ圧検出型と,基準室に真空を用いた絶対圧(アブソリュート圧)検出型があり,自動車では一般に絶対圧検出型が用いられている。

ゲージ圧検出型は,大気圧を基準に正圧側,負圧側の検出を行うものである。

絶対圧検出型は,真空値を基準に真空値から大気圧値及び加圧値までの検出を行うものである。

絶対圧検出型は,インテーク・マニホールド内に発生した圧力をシリコン・チップ(ピエゾ抵抗効果素子)に作用させ,シリコン・チップは,受けた圧力によって電気抵抗が変化する。シリコン・チップには電極を設け,5V安定化電圧を加えておき,圧力の変化に応じた電流の変化をICによって,電圧の変化に置き換えてセンサ信号電圧を出力している。

(4)MR(磁気抵抗)素子センサは,作用した磁力の大小により素子に発生する電流の変化をICで検出し,信号として出力する。

適切

半導体

磁気抵抗素子(MRE:Magnetic ResiatanceElefnent)式

 磁気抵抗素子式センサは,図のような歯形のロータと磁気抵抗素子を二つ使用したピックアップなどで構成され,磁気抵抗素子により,磁力線の変化を検出して電流の変化に置き換えて電圧を作り,増幅回路と波形整形回路などにより,それを信号電圧として用いている。

よって答えは1