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平成19年11月実施検定1級小型問題39:外部診断器を用いた故障車の診断

39

表は,外部診断器を用いて計測した正常車と故障車とのデータである。このデータから考えられる故障車に関する記述として,不通切なものは次のうちどれか。なお,エンジンは,Lジェトロニック方式であり,電子制御式スロットル・バルブを用いている。

(1)正常車と比べて,エンジン回転速度に変化がなく,吸入空気量が少ないことからエア・フロー・メータの特性異常が考えられる。

(2)正常車と比べて,吸入管絶対圧力値が少し大きく,スロットル・バルブ開度も小さいことから,スロットル・バルブ以降からの「エア吸い」が考えられる。

(3)計測データから,エンジンECUの空燃比制御は正常に作動していると考えられる。

(4)計測データから,空燃比制御をリッチ側へ制御していると考えられる。

 

解く

計測項目

エンジン水温:正常

空燃比フィードバック補正(-25%~+25%):+21.9% 空燃比が大きいので燃料の増量補正している。

スロットル・バルブ開度:0.40.8%:空燃比が大きいことからスロットルバルブを全閉にしている。

エンジン回転速度:7min-1高い

吸入空気量:1.75g/s←2.53g/s:吸気管圧力が高いので、吸入空気を吸い込む圧力が弱い

燃料噴射バルス幅:3.00ms←2.82ms:燃料増量

吸入管絶対圧力:44.0kPa←31.3kPa:スロットルバルブ以降高い空気圧

ダイアグノーシス・コード:なし

 

(1)正常車と比べて,エンジン回転速度に変化がなく,吸入空気量が少ないことからエア・フロー・メータの特性異常が考えられる。

不適切

吸気管圧力が正常時より高いので、吸入空気を吸い込む勢いが弱い

(2)正常車と比べて,吸入管絶対圧力値が少し大きく,スロットル・バルブ開度も小さいことから,スロットル・バルブ以降からの「エア吸い」が考えられる。

適切

(3)計測データから,エンジンECUの空燃比制御は正常に作動していると考えられる。

適切

(4)計測データから,空燃比制御をリッチ側へ制御していると考えられる。

適切

 

よって答えは1