警告灯(マイナス駆動回路)
図に示す警告灯は,マイナス駆動回路を用いたもので,エンジン警告灯などに用いられ,車載式故障診断装置で設定した箇所に異常が発生したときに点灯する。
(a)回路構成
図の回路の構成は,装置が正常の場合には,駆動回路内のTr2がON状態で,外部12V電源⇒アクチュエータの警告灯⇒抵抗(R)⇒駆動回路のTr2⇒ECU内のアース⇒ボデー・アースの順に電流が流れる回路が構成され,微電流が流れる。
マイコンで設定した箇所に異常が発生したときには,マイコンからの信号電圧により,駆動回路内のTr2がOFF状態になり,抵抗(R)から駆動回路へ流れていた微電流が遮断される。その結果,Trlのべース電流が流れ,TrlをON状態にすることで,外部12V電源⇒アクチュエータの警告灯⇒Trl⇒ECU内のアース⇒ボデー・アースに電流を流す回路が構成され,アクチュエータの警告灯が点灯する。
この警告灯の回路構成は,マイコンが機能低下を起こしても.点灯機能を維持するものである。
このほか,図に示す警告灯の回路構成では,マイコンからの信号電圧により,駆動回路内のTrをON状態にすることで,警告灯を点灯させるものもある。
この場合には,マイコンが機能低下を起こせば,点灯機能は維持できない。